「まるで時計のような鎌田、先制点をアシストも超決定機を外す」ドイツ・ブンデスリーガ第14節 フランクフルト-ホッフェンハイム

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チャンピオンズリーグは決勝トーナメント進出、並行してリーグも現在4位と好調を維持しているフランクフルトは、10位のホッフェンハイムをホームに迎えての対戦。

フランクフルトのフォーメーションは3-4-2-1で鎌田がボランチ、3トップはコロ・ムアニ、リンストロム、ゲッツェといつものメンバー。対するホッフェンハイムは3-1-4-2の形。

試合の立ち上がりは、アウェイのホッフェンハイムがペースを握る流れになっていたが、前半6分にフランクフルトは左サイドの高い位置でリンストロムがボールを奪ってヒールパス、ボールを拾った鎌田がカットインしようとしてバランスを崩したがかろうじて足に触ると、それをソウが拾ってスルスルとPA内に入ってゴール、鎌田のアシストでフランクフルトが先制する。

9分には右サイドのスローインからリンストロムが強烈なミドル、これはホッフェンハイムGKバウマンが何とか弾いたが、こぼれ球をコロ・ムアニがバウマンの股間を抜くゴールを決めてフランクフルトがあっという間に追加点。29分には鎌田のパスからコロ・ムアニがクロス、ゲッツェがスルーして裏に入ったエビンベが決めて3点目。

前半は完全にフランクフルトが試合を掌握、鎌田が中盤で時計のように正確なボールさばきで溜めを作り、そこから前線に飛び出すと必ずボールが来るという確信を持って攻撃陣が動いている。スケールはちょっぴり小さいが、レアル・マドリーのような自信と落ち着きがチームにみなぎっている。

しかし前半38分に相手CKの流れからラインを上げたスキに裏を取られ、折り返しをバウムガルトナーに押し込まれてホッフェンハイムが1点を返す。さらに後半開始早々、ヤキッチのクリアボールをカバクに拾われ、フランクフルトは誰もプレッシャーをかけずミドルを決められてしまい1点差。

後半のホッフェンハイムは、前半は完全に攻撃の起点となっていた鎌田を早めにマークして警戒している。が、フランクフルトは11分にカウンターからコロ・ムアニがPA内へ縦にドリブル、折り返しをリンストロムがきっちり決めて4点目。13分には右からのクロスに鎌田がフリーで飛び込むが、ボールが足首に当ってバーの上に飛んでしまう。

その後もクナウフやリンストロムに決定機が訪れるも決められず。30分を過ぎるとフランクフルトは試合のペースを落とし、ホッフェンハイムがボールを持つ時間が増える。38分にはクロスからクラマリッチの決定的なヘッドもフランクフルトGKトラップが防ぐ。そしてそのまま4-2で試合終了、順位は4位と変わらずだが2位のウニオン・ベルリンには勝ち点1まで迫って来た。

体調不良で前節を欠場した鎌田は、攻撃では相変わらず抜群の存在感。守備はポジショニングや寄せのスピードは向上しているが、6番のポジションとしては奪い切る形の守備が欲しいところだが、膝の痛みを抱えているそうなので、今は無理をする必要は無い。あと1試合、ほどほどにこなして代表行きでよろしく。

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