「遠藤が激突で意識を失うも、燃えたシュツットガルトが劇的勝利」ドイツ・ブンデスリーガ第14節 シュツットガルト-ヘルタ・ベルリン

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監督交代から2勝2敗で少しリズムが出て来たリーグ16位のシュツットガルトは、15位のヘルタ・ベルリンとホームで対戦。シュツットガルトのフォーメーションは4-3-3で、伊藤が体調不良から復帰してCBに入り、遠藤もアンカーで先発。対するヘルタは4-4-2の形でスタート。

試合は前半4分に、ティアゴ・トマスのスルーパスに抜け出したギラシがゴールを決めていきなりシュツットガルトが先制する。その後はしばらくヘルタがボールを支配するも、16分に中盤でボールを奪ってまたスルーパス、最後はカトンパ・ムブンパが抜け出しシュート性のクロスを送るがゴールマウスをわずかに外す。

逆に前半19分、ヘルタは右サイドから大きなクロスに、ファーでフリーになっていたルケバキオがきっちり決めて同点に追いつく。遠藤は相手の2トップに激しくチェックされ、序盤からかなりガツガツと体をぶつけ合うシーンが目立つ。

36分にはCKから決定的なシュートを打たれるが、伊藤がゴールマウス内でギリギリクリア。前半終了間際には、シュツットガルトはショートコーナーから中に飛び込んだ伊藤が頭で流すも、ヘルタGKクリステンセンが反応してセーブする。

後半6分には、CKに遠藤が頭で流すも味方に合わずファーへ外れる。10分にはソサが抜け出し左サイドからシュートもGKの足に当ってゴールならず。13分には伊藤がミドルもゴール左に外れる。ヘルタも22分にCKの流れからPA内で決定的なシュートを放つが、ライン際でマヴロパノスがクリアして得点を許さない。

25分を過ぎると中盤にスペースが出来て、両チームゴール前でのシーンが増え始める。31分に、遠藤はバイタルでボールを受けたルケバキオをショルダーチャージでふっ飛ばしてファール。そのFKで遠藤はシュニッチと競り合って倒れ、意識を失って退場してしまう。

これでシュツットガルトは奮起したのか、その後は圧倒的にボールを支配するが、ロスタイムにはヘルタの反撃を許し、このままドローで終わるかと思われたロスタイム7分、カウンターから得たCKにマヴロパノスがヘディングを決める劇的ゴールで勝ち越し、そして試合終了。これでシュツットガルトはヘルタを抜いて15位に浮上、降格圏を脱出した。

遠藤は既に病院を退院したそうだが、脳震盪は完全に回復しないと命に関わるため、W杯の事は考えずにしっかり休んで欲しい。伊藤は、以前はポジショニングがあやふやな面はあったが、今はそういうシーンはほとんど無くなりCBとしてかなり安定感が出てきた。冨安がどこまで調子が戻るか不明だけに、日本にとっては心強いところだ。

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