「守田と田川、日本人選手が敵同士でアベックゴール」ポルトガル・プリメイラリーガ 第9節 サンタ・クララ-スポルディングCP

スポンサーリンク

ミッドウィークのチャンピオンズリーグマルセイユ戦では、GKアダンが早々に退場して大敗を喫したスポルディング。リーグに戻っての試合は、守田の古巣であるサンタ・クララとアウェイで対戦。

サンタ・クララのフォーメーションは4-3-3で、FC東京からレンタル移籍中の田川はベンチスタート。スポルディングは3-4-2-1の形で、守田はボランチで先発。

試合はスポルディングが当然ボールを保持する流れで始まるのだが、サンタ・クララは守備の寄せが速くて粘り強く、スポルディングはすぐにスピードダウンを強いられてなかなか良い形で攻撃が作れない。18分に左サイドでロングボールを受けたヌーノ・サントスがPA内で倒されるが、VARでノーファールと判定。

24分にCKが流れたボールを守田がダイレクトでシュートも上手くヒットせず、25分にスポルディングがゴール前でのキープから落としたボールを守田がシュートも相手に当たる。すると29分に相手の長いパスをDFがカット、パスを受けたエドワーズが切れ込んでのシュートはGKに弾かれたが、ゴール前に上がっていた守田が、オフサイドを確認しながら頭で押し込み2戦連続のゴール。

その後は膠着状態に陥るが、サンタ・クララは44分に右サイドからの大きなサイドチェンジにガブリエル・シウバが合わせてシュートもわずかにゴール左へ外れる。ロスタイムには右SBのサン・ジュステが単独ドリブルで2人を突破、折り返しがエドワーズに渡るももたついてシュート出来ず。

後半からサンタ・クララは田川を投入、1トップの位置に入る。早速2分にスピードで右サイドを抜け出し、PA内で粘ってラストパスからシュートもGKアダンにセーブされるチャンスを作る。

サンタ・クララは前半とは違って後半はラインを高く上げて前からプレスをかけて来る。17分には田川が相手のバックパスにプレッシャーをかけてあわやという場面を作る。23分にはぽっかり空いたバイタルでパスを受けたリカルジーニョがシュート、これはかろうじてアダンが弾く。守田は後半27分に交代。

そこからはどちらも疲れからかグダグダな展開に終始。そのまま試合が終わるかと思われた後半45分に、スポルディングはCKからこぼれ球をヌーノ・サントスがシュート、GKは手に当てながらも痛恨のゴール。

これで勝負は決まってしまったが、後半ロスタイムの5分にアルメイダからのスルーパスに抜け出した田川が、トゥキックでGKを抜くゴールを決めた直後に試合終了。スポルディングはこれで暫定5位に浮上した。

守田は、抜け目なくスペースを見つけてゴール前に飛び込む動きが定番化、ゴールシーンでもオフサイドラインを考えてポジションを修正するなど、冷静かつ着実に攻撃を組み立てる能力は、既にチームにとって欠かせない戦力になっている。

田川はゴールという結果は出したが、裏抜けに特化され過ぎてちょっとプレイの幅が狭く、ボールが無いところで消えがちな印象。素材としては良いものを持っているだけに、何とか改善して欲しいところ。

タイトルとURLをコピーしました