「2試合連続一発レッドの日本、得失点差でサウジに及ばず2位通過」U-23アジアカップ 日本-タジキスタン

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日本にとっては決勝トーナメント進出がかかった第3戦。とは言え、アジアカップ予選を戦うA代表に多くのメンバーを取られているタジキスタンは、グループで最も力が劣る相手とあって、日本はごっそりターンオーバーをしたメンバーで臨んだ。

そのスタメンは、GK小久保ブライアン、DF馬場、木村、畑、内野、MF山本理仁、松岡、松木、FW山田、佐藤、三戸と10人を入れ替えた4-3-3。対するタジキスタンも、勝ち抜けの可能性が無いためにこちらも大きくメンバーを入れ替えた4-1-4-1の形。

タジキスタンは、日本がボールを持つと自陣に4-5-1の堅いゾーンを作り、サイドのスペースも押さえられているためにシュートチャンスを作れない。しかし前半11分、日本はCKから相手GKがパンチングしたボールを馬場が拾って松木へパス、これをダイレクトで蹴り込み日本が先制する。

ビハインドになってもタジキスタンは、サウジアラビアと談合したかのように守備的なサッカーを変更せず、時にはSHがDFラインまで下がった6バックでひたすら守る。前半27分には右30mの地点から山田の直接FKがクロスバーに当たるシーンを作る。

すると前半30分、相手のバックパスを拾った佐藤がGKに倒されいったんはPKの判定、しかしVARでボールにGKが触った後、佐藤がセルフジャンプしたという判定でノーファール。39分には佐藤が相手PA内でルーズボールを拾ってクロス、上手く味方と合わずゴールならず。

前半44分、畑のクロスに佐藤が落とし、ボールを拾った山本が相手に倒されまたPK、GKのタイミングを外したキックがポストに当たりゴールならず、そのまま前半を終了する。

後半はタジキスタンが前半に比べると前へ出て来るが、日本はプレスをかけても後ろが連動せず、あっさり中盤に繋げられる展開が多くなるが、相手の下手さに助けられてピンチにまでは至らない。

そして後半11分、相手のバックパスからGKのミスを拾った佐藤が、そのままシュートを決めて日本がラッキーな追加点。ここで日本は佐藤と山田を下げて、中島と斉藤光毅を投入する。

ところが後半18分、三戸が足の裏を見せて相手を倒したというVAR判定で一発レッド、日本は10人での戦いを強いられてしまう。後半23分にカウンターから内野が抜け出し中島がゴールを決めたが、VARでオフサイドの判定。

その後はタジキスタンが前に出て来るものの、日本はしっかり守って得点を許さず、逆に後半ロスタイム、カウンターから中島が抜け出し、ゴールまでの長い距離を浮き球シュートで決め、日本がダメ押しの追加点、そのまま3-0で試合終了。

裏のサウジ対UAEは2-0で試合終了、これで勝ち点と当該成績でサウジと並んだが、日本は得失点差で劣ったために2位通過。準決勝は永遠の宿敵韓国との対戦となった。

初戦に続いて、日本は松岡がアンカーだったのだが、相変わらず相手の1トップにマークされてボールを受けられずにビルドアップが機能せず、サウジとの得失点差をひっくり返す事が出来なかった。藤田譲瑠チマはDFラインまで下がってボールを受けていたのに、何故か松岡はずっとアンカーの位置でウロウロしているのみ。

経験の浅い選手ならともかく、松岡はJ1の清水でボランチのレギュラーを張っている選手。自分のタスクぐらい当然理解してるはずなのだが・・・次節は藤田が復帰するとは言え、攻撃の組み立てが個人に頼ったままで優勝できるとは思えない。そこをどう解決していくのか、大岩監督の手腕が問われるところだ。

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