「久保の投入で生き返ったマジョルカ、残留に望みを繋ぐ劇的勝利」リーガ・エスパニョーラ第37節 マジョルカ-ラージョ・バジェカーノ

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前節のセビージャ戦で勝ち点1をもぎ取ったものの、グラダナ戦での大敗が響いて降格圏に沈むマジョルカは、ホーム最終戦で12位のラージョ・バジェカーノと対戦。

マジョルカはセビージャ戦と同様の5-3-2のフォーメーションで、久保はベンチスタート。対するラージョ・バジェカーノは4-4-2のフォーメーション。

試合の主導権を握ったのはマジョルカ。5バックでじっくり守り、ボールを奪ってムリキを基点にジャウメ・コスタ、マフェオのWBが攻め上がる思い切りの良いカウンターでリズムを作ると、13分に自陣からムリキのポストを経由してセビージャが左へ展開、オリヴァンのクロスをムリキがドンピシャのヘッドを決めてマジョルカが先制する。

そこからはラージョ・バジェカーノがボールを持つ流れになり、マジョルカもラインがズルズル下がりがちになってしまうが、GKレイナを中心に粘り強い守りで失点を許さず前半を折り返す。

後半はラージョ・バジェカーノが猛反撃、両SBが高い位置を取って攻撃の基点となり、前を向いたらガンガン仕掛ける勢いを見せて、4分にCKからファルカオが決定的なヘッドはレイナの見事な反応で何とか防いだが、後半15分にCKからパテ・シスにヘディングをねじ込まれて同点。

すっかり攻撃が組み立てられなくなったマジョルカは、後半19分にダニ・ロドリゲスと久保を投入、4-4-2のフォーメーションに変更する。久保は右サイドで多くのボールを交換、攻撃にリズムを作ると、後半25分にCKからこぼれたボールを久保がミドル、これはGKが正面でキャッチされる。

26分には久保が右サイドの高い位置でボールを奪い、ムリキに繋げるがそこでボールロスト。28分にはオリヴァンのクロスに久保が飛び込むが、GKが触ってコースが変わってしまう。ラージョも久保にはダブルチームを当てて対策、マジョルカは徐々に手詰まり感が増してくる。

39分には久保が右に流れて右足でシュートも枠を外れ、40分にはサイドチェンジからマフェオがシュートもGK正面。ラージョも42分にオフサイドラインギリギリで抜け出したファルカオがシュートも、GKレイナが落ち着いて体に当てる。45分にはゴール右でマジョルカがFKを得るが、イ・ガンインのキックはポストをかすめる。

そしてこのままドローで試合が終わるかと思われた後半ロスタイム、マフェオのクロスがファーにいたアブドンまで渡り、おそらくまぐれのトラップからDFの股間を抜くシュートを決め、マジョルカが執念の勝ち越し、そして試合終了。

裏の試合でカディスがレアルと引き分けたために、マジョルカと勝ち点で並び、直接対決の結果でマジョルカが17位に浮上、降格圏を脱出した。最終節のマジョルカはアウェイでオサスナと対戦、これに勝利すれば残留、引き分け以下だと既に降格が決まっているアラベスとアウェイで対戦するカディスの結果次第となる。

久保はゴールにこそ絡まなかったが、確実にボールをキープして味方に繋げる基点として、そこまで完全にラージョペースになっていた試合の流れを一気にマジョルカへ引き戻すカンフル剤となった。最終節もスーパーサブとしての役割が濃厚だが、次こそは残留に繋がる結果を見せて欲しい。

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