「前田のアシストで先制するも、旗手と古橋は空気でほろ苦い勝ち点1」スコットランド・プレミアリーグ第35節 セルティック-レンジャーズ

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スコットランド・プレミアリーグも残り4試合。ここまで首位に立っているセルティックは、勝ち点6差で2位のレンジャーズとの直接対決という大一番。

セルティックは4-3-3のフォーメーションで、古橋が1トップ、左ウイングが前田、左のインサイドハーフが旗手と、日本人選手3人がスタメン。対するレンジャーズは4-2-3-1の形。

試合は優勝のためには勝つしか無いレンジャーズが積極的に前へ出る展開。しかし前田の積極的なプレスと飛び出しで徐々にセルティックがペースを取り戻し始める。が、13分にクロスからケントに前へ入られるが、シュートは上手く当たらず外れてしまう。

すると前半20分、左サイドから中に入った前田にパスが渡り、そのまま縦に突っ込んでクロス、ファーから飛び込んだジョタが押し込んでセルティックが先制する。32分には、ようやく旗手がバイタルでボールを持ち、左から飛び込んだジョタにピンポイントでクロスを合わせたがヘッドは枠外。

前半の終わりになって、ようやく旗手や古橋が前線でボールに絡むシーンが増えると、41分に前田のクロスに古橋が合わせるもオフサイド、直後にはジョタのクロスに左から前田が突っ込むがGKと交錯してボールが上手くヒットせず、44分には古橋がカットインからシュートも右と、立て続けに良い形が出来る。

後半になると、レンジャーズは右SBのタヴェルニェが高い位置を取って前田を引き下げ、サカラ、アリボでトライアングルを作ってリズムを作る。そして10分ごろから、セルティックのプレスが弱くなって、ズルズルと後ろに下がるシーンが増える。

押されていたセルティックも10分、旗手がボールを持ってPA内へスルーパス、それに反応した前田がシュートもわずかに枠外、追加点を決める事ができない。そこからは完全にレンジャーズがボールを支配する流れになる。

すると後半23分、レンジャーズに中盤を上手く繋がれ、セルティックは守備のカバーが足りず、最後はサカラにパスを通されシュートがニアギリギリに決まってレンジャーズが同点に追いつく。

その後はレンジャーズが勢いに乗って、セルティックはなかなか自陣からパスを繋げない展開。ここでセルティックは前田を下げてアバダを投入、しかしセルティックの攻撃はミスが多くてリズムが作れず、39分には右サイドを突破され、フリーでシュートを打たれるがGKジョー・ハートの正面で命拾い。

41分には相手のクリアからサカラがスルッと抜け出し、GKと1対1もシュートはゴールポスト。セルティックもカウンターからチャンスはあったのだが、全体的に足が止まって攻撃が続かない。そして試合はそのまま1-1で試合終了、セルティックとレンジャーズの勝ち点差6は縮まらず。

セルティックは、前半あれだけ攻め込んで多くのチャンスを作ったのに1点しか取れず、後半に突然ペースダウンして圧倒され、まだまだ動けていた前田を下げて余計に苦しい試合になってしまったのは、ポステコグルー監督の采配面でも疑問が残る試合だった。

旗手は対面のランドストロムのマークを常時受けていて、たまにボールが来ても足に上手く付かない感じでミスが多く、疲労の影響がまだ強く出ているようだ。古橋も、好調時に比べると動きに鋭さが無く、前半の終わりごろにらしさを見せたが、後半はまた埋没。ギアクマキスとの先発論争があったようだが、途中出場のほうが良かったかもしれない。

前田は存在感を存分に発揮、オールドファームのような異様なテンションとインテンシティに平然と対応できるのは、日本人では前田以上の選手はいない。アシストを決めながら、旗手からの絶好のパスを決められないのも前田って感じ(笑)。これで決定力さえ付けば、間違いなくワールドクラスだろうに。

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