「ガンバの若手選手が、J3のスピードは明らかにJ1より早いと答えた理由」J3第12節 セレッソ大阪U-23-ガンバ大阪U-23

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昨日、スイス戦後で荒れるTwitterをつらつらと眺めていたところ、こんな興味深いTweetが流れて来た。

J1とJ3の違い – parunagano-love トップページ!

その理由についてはだいたい自分の中で答えは出ているんだけど、ちょうど良い機会なので先週に行われたセレッソとガンバのU-23同士による「大阪ダービー」の試合を見てみた。

フォーメーション的にはどちらも4-4-2でのスタートなのだが、試合が始まってすぐに両チームのカラーがはっきりと別れた。セレッソはボールを奪ったら素早く攻めるカウンターサッカーで、ガンバはボールを保持しながらパスで攻め入るポゼッションサッカーというところか。

ただ4-4-2ゾーン・ディフェンスのビルドアップの場合、ボールを横に素早く動かしながらSBが上がってボランチが下がる、いわゆる「つるべの動き」でボールを運ぶのが定石なのだが、ガンバの選手は足を止めた状態でボールは動いても人が動かず、当然セレッソの守備も動かないのでSBやボランチがパスを受けても後ろに返すだけ。苦し紛れに確率の低いロングパスがミスになって終わり、という形が多い。

守備でも、4-4のブロックを作るのはいいんだけど、ボランチがボールホルダーへ当たりに行くように見えて途中でブレーキをかけたりと、スペースを埋めるのかアタックに行くのかの判断が曖昧で、攻守においてサッカーがギクシャクしている。

ガンバはセットプレイでもゾーンで守っているし、SBの選手が相手のドリブルに対して半身になりながら下がっている姿勢もぎこちなく、対人守備の基本がまだしっかりしていない様子を見ると、宮本恒靖監督は選手の体にゾーンの感覚を叩き込もうとしているんだけど、まだ浸透しきれずいちいち頭で考えながらプレイしている状態なのかなと思う。

それに比べるとセレッソは、ボールを奪ってからの動き出しが非常に速く、スペースへと飛び出す選手のうちゴールから近い選手に合わせるなど、ハリルホジッチ的な縦に速いサッカーが浸透していて、各選手の判断や動きによどみが無い。前半は山根のサイドから切れ込んでのシュートでセレッソは1点のみだったが、シュート数も決定機もガンバを完全に圧倒していた。

しかし後半になると、やはりセレッソに相変わらずシュートチャンスは作られるものの、宮本監督の指示なのかガンバがブロックを少し下げ、セレッソにボールを持たせる格好にした事で戦況が動く。ガンバはDFラインがボールを持つと早いタイミングで攻撃陣がスペースへ動き出し、前半のような縦一発じゃなくてダイアゴナルなミドルパスを使って攻撃を組み立て始める。

が、またセレッソのプレッシングが復活してガンバが圧倒され始めたと思った後半30分、ガンバのロングパスをセレッソのDFがクリアしそこない、そのボールを拾った白井が前に出たGKを見て、冷静にループシュートを決めてガンバがワンチャンスで同点に追いつく。

この得点でガンバは勢いが出たようで、それまでは見られなかったワンツーや狭いコースへのスルーパスなどリスクを取った攻撃が見られるようになり、互いに何度か惜しいチャンスは作ったのだが、ロスタイムにセレッソが放った強烈なミドルもわずかに外れ、結局そのままスコアは動かず1-1のドローで試合終了。

結果は同点とは言え、力の差ははっきりしていたダービーだったが、それは指揮官の力量差と言うよりも、ずっと同じスタイルを続けているセレッソと、ユース世代にチーム戦術を取り入れて間もないように見えるガンバでは、完成度に差があるのは当然である。

つまり前述のTweetに対する答えは、Jリーグでは下位リーグになるほどゾーン・ディフェンスをベースとした戦術的なサッカーになり、ゾーン・ディフェンスがボールを奪ったらサイドチェンジを中心としてオープンスペースに展開する攻撃が基本になっている以上、足元パスが多いJ1に比べてスピードが高いと感じるのも当然なのだ。

それをハリルホジッチみたいな縦一辺倒とか、落ち着きがないとか、ロボットサッカーだとか揶揄しているようでは、日本サッカーはいつまで経ってもガラパゴスからは抜け出せないだろう。

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2018/06/10 | Jリーグ

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