イニエスタがパンドラの箱を開ける? 日本のアジア・プレミアリーグへの道
以前からずっと噂に上がっていた、ヴィッセル神戸へのイニエスタ移籍ですが、昨日のNHKニュースで神戸への移籍が決まったというニュースが流れました。
サッカースペイン代表 イニエスタ J1神戸に移籍へ | NHKニュース https://t.co/SVKfpOpet2
— こばやしりょーじ (@gazfootballcom) 2018年5月23日
そしてイニエスタ本人のTwitterでも、「僕の新しい家に向かう途中、友達の三木谷浩史オーナーと。」と明かされた事で、移籍はほぼ間違いないと見ていいでしょう。
Rumbo a mi nuevo hogar, con mi amigo @hmikitani…🇯🇵⚽ ✈️ 🌍
Heading to my new home, with my friend 🇯🇵⚽ ✈️ 🌍 pic.twitter.com/xeXBw4GYfc
— Andrés Iniesta (@andresiniesta8) 2018年5月23日
イニエスタがどんなに偉大な選手であるかは到底語り尽くせないわけですが、ひとまずバルサ公式がTweetした、まるで足を手のように使っているこの短いプレイ集を見るだけでも十分過ぎます。
What. A. Player. 👌#Infinit8Iniesta pic.twitter.com/jWeNYPz7od
— FC Barcelona 🏆🏆 (@FCBarcelona) 2018年4月27日
特にスピードやフィジカル、パワーがあるわけでなく、テクニックと判断力だけでワールドクラスになった、まさに日本人にとっての究極のお手本と呼ぶべき選手で、彼を見るだけでもスタジアムのお金を払う価値がある、Jリーグにとっては史上最高のタレントを迎える事になったわけで、私も興奮を抑えきれません。
周りがバルサの選手じゃなくて、ポドルスキー以外は(バルサに比べて)下手くそしかいない神戸に来て、イニエスタがまともにプレイできるのかという疑念もあるようですが、彼にボールが入れば前線の選手は動き出しさえすれば足元にピタリとパスが来るので、前に張ってもボールが来ないのために何でも屋になって中盤でゲームメイクしているポドルスキーも、得点を取ることに専念できるようになるはずで、どっかのクラブが日大アメフト部のように怪我覚悟のタックルで潰しさえしなければ、チームが生まれ変わるのは確実です。
そしてJリーグもイニエスタの移籍で神戸の外国人枠があふれる事を懸念して、Jリーグの外国人枠を撤廃する動きに出ているようです。
イニエスタがJリーグ動かした、来季外国人枠撤廃へ – J1 : 日刊スポーツ
田嶋会長率いる日本代表、次の代表監督も五輪監督から森保氏がスライドする事がリークされるなど完全に指向が内向きになっている状態で、しかもコンフェデの廃止とUEFAネーションズリーグの発足で、日本代表が欧州の強豪国と親善試合を行う事が困難になり、これからのA代表に日本サッカーの強化を託すことは絶望的な状況です。
次期日本代表監督、森保氏最有力 日本人の就任求める声多数 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)
そうなると、前にも書いたようにJリーグが世界レベルに近づいて行くしか日本のサッカーが向上する余地はありません。いきなり全外国人枠の撤廃は無理がありすぎますし、ACLの出場枠の問題もあるので漸進的な形になるとは思いますが、Jリーグがアジアのプレミアリーグを目指すことはある意味必然の選択です。
もちろん、日本人選手の競争が激しくなることは避けられず、今までの協会によるトレセン制度に頼るだけではなく、クラブが自前で育成能力を高めて行く必要も出て来るでしょう。イニエスタの加入で、いろいろなパンドラの箱が開けられる事になりそうですが、しっかり各クラブがキャッチアップして流れに遅れないよう、頑張ってもらいたいところです。
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2018/05/24 | Jリーグ
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