”自分たちのサッカー”にとっての異物とみなされてしまった中島翔哉

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もう個人的には関心が薄い話題になっていたので、昨日のガーナ戦の選手選考についてはサラッと流してしまったわけですが、その後のネットなどの反応を見ていると、中島翔哉選手が外れた事に対する落胆の意見が多いようですね。

ウクライナ戦では、攻撃面で唯一可能性を感じた選手であり、ポルトガルリーグでは10ゴール・12アシストを記録した選手が、今期はほとんど試合に出ておらず、サイドの選手としては失格の烙印を押されつつある浅野よりも「ポリバレント性」で劣る、と見なされたのでは納得出来ないのも当然でしょう。

しかし、その落選理由はともかく、西野ジャパンの成り立ち、存在意義を考えたら、中島翔哉が選ばれなかった事は、ある意味当然の結果だと思っています。

ハリルホジッチが「縦に速い攻撃」を押し付けたがゆえに、本田や香川、岡崎といったベテラン攻撃陣の不興を買って解任された事、西野監督がこれといった戦術論を持ち合わせていない事を考えれば、守備面では多少森保コーチの手が入るかもしれませんが、攻撃に関しては選手の自由にさせる可能性は極めて高いです。

特に本田と香川については、西野監督も「彼らのプレーは、皆さん御存知の通り代表に欠かせません」とフォローは万全で、よほど空気を読まない選手が謀反を起こさない限り、本田と香川、そして岡崎が主導して、ザックジャパンではコンディション面で失敗してしまった「自分たちのサッカー」の大復活を目論むはずです。

「自分たちのサッカー」とは、言うまでもなく自分たちがボールを保持して主導権を握り、ゴールまで何本もパスを繋いで相手を崩し切るサッカーであり、それを支配しているのはパスワークという名の味方との同調圧力です。

2013年にザックジャパンがウルグアイと対戦した時、1-4で大きく負けていた状態で豊田が投入されたが、高さに強みを持つ豊田がいかに前線で動き出しても本田と香川が完全に無視、ひたすらグラウンダーでパスを繋ぐ攻撃と続けて物議を醸した事がありました。

翻って中島翔哉という選手を考えてみると、まさにその”パスワーク”とは対局に位置する選手である事が分かります。ボールを持ったらとにかくゴリゴリと強引にドリブルを仕掛け、外にパスコースがあってもファーストチョイスは常に自分がシュートを撃つ事。そんな選手が加わったところで、豊田と同じ目に合うのは火を見るより明らかでしょう。

どんなに強力なドリブルやシュートを誇る選手であっても、自分たちのサッカーを優先できるパス能力を持ち合わせていなければ選ばれない。それが、西野ジャパンにおける「ポリバレント性」の正体なのです。

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2018/05/19 | 日本代表

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