「誤診CKから決勝点をゲットしたマルセイユが薄氷の決勝進出」UEFAヨーロッパリーグ 準決勝 第2レグ ザルツブルク-マルセイユ

マルセイユでの第1戦を2-0で折り返した後の、ザルツブルクホームでの第2戦。

ザルツブルクは中盤ダイアモンドの4-4-2で南野はベンチスタート、マルセイユは1トップがジェルマン、2列目がオカンポス、パイェ、トヴァンの4-2-3-1。酒井宏樹は怪我のためこの試合も欠場。

2点のビハインドを負っているザルツブルクだが、前半はそれほど前のめりという勢いでは無く、マルセイユの攻撃に対してはポジションを変えてマンマーク気味で対処しながら、マイボール時には慌てずじっくり前にボールを運ぶサッカーを展開する。

前半の13分に、ザルツブルクがカウンターから真ん中でパスを繋いで最後はダブールがシュートを放ち、17分にはマルセイユがサイドから最後はサンソンがボレーで枠外シュートを放ったぐらいで、あまり見どころがなく前半を終了する。

後半になると、マルセイユがパイェのクロスをジェルマンがボレーシュートをするなど、カウンターから立て続けにチャンスを作る。が、後半17分にハイダラがセンターライン付近からドリブルでスルスルと抜け出し、そのままシュートを決めてザルツブルクが先制する。

その後はホームのザルツブルクが勢いに乗って、ボールを奪うとどんどん前に選手が飛び出す攻撃でマルセイユゴールを攻め立て始める。そして19分に、右サイドからのスルーパスがオフサイドに見えたがシュラーガーはシュート、それがサールの足に当たってゴールが決まりザルツブルクがアグリゲートスコアで同点に追いつく。

後半38分に南野が4-4-1-1のトップ下の位置に投入されるが、試合のペースはマルセイユが握っていて、後半ロスタイムにヘディングの場面はあったものの、ザルツブルクは早い攻めが意識され過ぎてなかなか南野がボールを持てる展開にはならず、そのまま試合は延長戦に突入する。

延長前半4分、ザルツブルクはCKからドンピシャヘッドもGKプレがファインセーブ。さらに11分、南野がバイタルエリアで相手のプレスを交わし、ダブールに丁寧なラストパスを送るが決められず。

そのまま戦況は落ち着いてこのままPK戦にもつれ込むかと思われた延長後半10分、マルセイユが誤診で得た右CKからロランドが一瞬フリーになり、ボレーがザルツブルクゴールに決まってトータルでマルセイユが勝ち越す。そしてザルツブルクはハイダラが2枚目のイエローで退場、万事休す。

これでヨーロッパリーグの決勝戦は、アトレティコ・マドリーとマルセイユというカードになった。まあ力量から言ってもアトレティコ有利は固そうだが、マルセイユには謎の得点力があるのでロースコア決着なら可能性はあるんじゃないだろうか。酒井宏樹も何とか間に合って欲しいね。