「バカ試合2連発、決勝はサラーとマルセロの攻撃アフロ対決に」

リバプールでの第1戦を5-2で折り返しての、ローマのホーム、スタジオ・オリンピコでの第2戦。普通なら逆転不可能に見える点差ではあるが、やはりこのカードならではの試合展開になってしまった。

ローマはジェコ、シック、エルシャーラウィの3トップを配した4-3-3で。リバプールはフィルミーノとマネ、サラーの不動の3トップを並べた同じく4-3-3。

試合は序盤からローマがジェコとシックの高さを活かし、サイドで早めに基点を作ってアーリークロスで攻め込み攻撃のペースを握るが、9分にナインゴランのパスミスからフィルミーノがマネにスルーパス、これをきっちり決めてリバプールが先制してしまう。

ローマは前半15分に、アーリークロスからエルシャーラウィが頭で落としたボールをロヴレンがクリア、しかしそのボールがミルナーの頭に当たってオウンゴールとなり、スコアは振り出しに戻る。

その後は完全にオープンな展開になり、両チームの3トップ対4バックの局面勝負が展開されるが、前半25分にリバプールのCKでフロレンツィの上がりが遅れ、オフサイドを取り切れずワイナルドゥムに頭で押し込まれて再びリバプールがリードする。

それからエルシャーラウィがカットインからポストに当たったシュートや、前半終了間際にPAすぐ左でエルシャーラウィがロヴレンから奪ったFKという場面はあったがスコアは動かず、試合は後半へ突入する。

後半4分、ジェコがDFラインギリギリで抜け出し、GKに倒されてPKかと思われたがオフサイドの判定。しかしその2分後、エルシャーラウィのシュートはリバプールGKカリウスが弾いたが、こぼれ球をジェコが押し込みローマが同点に。

さらに後半17分のチャンスでは、エルシャーラウィのシュートがハンドに見えたがこれも審判はスルー。そのまま試合は動かずローマの敗色濃厚になったかなと思われた。

しかし後半42分、ナインゴランがクロスからダイレクトでゴールを決めて3点目を決めると、ロスタイムにはロングボールの折返しがウンデルの手にあたってPK。これをナインゴランが決めたもののギリギリ1点差及ばず、リバプールがレアル・マドリーとの決勝に進出した。

決勝の注目点は、やはりリバプールでは右サイドのサラー、レアルでは左サイドのマルセロとの攻撃力対決。マルセロは数々の決勝点に絡んでいる一方、上がった裏のスペースを使われての失点も少なくない。ここでどちらが主導権を握るか、90分の中でも様々な駆け引きが行われ、試合の流れを決めることになるだろう。