「クロップが作り上げた真の”縦に速いサッカー”、グアルディオラの小細工戦術を軽々と粉砕」UEFAチャンピオンズリーグ 準々決勝第1レグ リバプール-マンチェスター・シティ

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まさにグアルディオラ監督にとっては”天敵クロップ”!

これでクロップがグアルディオラ率いるチームに対しての対戦成績は6勝1分5敗と五分を上回り、これはモウリーニョやベンゲルといった他の名監督よりもはるかに上回る結果で、これは明らかに運以上の要因があると見るのが自然で、その1つは間違いなく戦術面の相性だろう。

この試合のリバプールはマネ、フィルミーノ、サラーという快速ウイングを左右に並べた4-3-3、シティは並び的には4-2-3-1だが、攻撃時には右SBのウォーカーが高い一位上がった3-2-4-1気味になり、デ・ブライネとフェルナンジーニョのダブルボランチに、2列目がザネ、シウバ、ギュンドアン、1トップがジェズスという並び。

おそらくペップの策としては、リバプールの3トップと3人の中盤の間にダブルボランチを入れ、同様にリバプールのアンカーとSBの3人の間に4人の2列目を入れてポジションのミスマッチを作り、その間でパスを回す事を狙ったのかもしれないが、リバプールの素早いプレッシャーのために全くボールホルダーに余裕が持てず、ミスを連発してはカウンターを食らってしまう悪循環。

逆にリバプールのサッカーは極めてシンプルで、ボールを奪ったらすぐに周りが動き出してパスコースを作り、両ウイングは必ずDF裏への飛び出しを狙い、パスコースが埋まっても前が空いていたらドリブルで前進、センターで縦パスを受けた選手は可能なら反転してドリブルと、全ての選手と局面で「縦への速さ」が徹底されている。

試合が動いたのは前半12分、前がかりになったシティのミスから右へ飛び出したサラーにパスが通り、サラーのスルーパスからフィルミーノのシュートはGKエデルソンに阻まれたが、こぼれ球をまたフィルミーノが繋いで最後はサラーが押し込みリバプールが先制。その直後にシティはカウンターからザネが絶好機を外してしまうと、前半20分に今度はリバプールが右サイドのサネを基点に、中でボールを受けたチェンバレンが強烈なミドルを叩き込みリバプールがあっという間に2点目をゲットする。

リバプールのプレッシャーがきつくてパスによるビルドアップが上手く行かないシティは、前半31分にしびれを切らしたオタメンディが自陣からドリブルで無理やり持ち上がったところでボールを失い、サラーのクロスをマネが頭で叩き込んで3点目を献上という明らかな自滅。

3点目を取ったあたりからリバプールはペースを落としてシティがボールを持てるようになり、後半からはシティは攻撃時にも4バックのままで後ろでしっかりビルドアップの形を作ってからサイドに展開するようになる。そしてマネを中心に攻め立てるが、サイドからのクロスはことごとくタイミングが合わず、結局シティは90分を通じて11本のシュートを放ったが、枠内シュートは何とゼロ。まさにリバプールの完勝と呼べる内容で第1戦を折り返した。

日本代表で、ハリルホジッチがロングボールを指示するだけで、大迫など1トップの選手が孤立して多勢に無勢となってしまう状況に疑問を持つ選手が多かったようだが、そもそも「縦に速いサッカー」にとっては全員がすばやく動き出している事が重要であり、その時点で大迫へのロングボールしか手段が無くなっている事が、本当の問題だと選手は気づくべきなのだ。

そしてリバプールの勝利は、選手はもちろんアンフィールドのサポーター含め、全員が監督が目指すサッカーを信頼して一丸となっていたからこそ可能だったわけであり、そこに「それはごもっともだけどオレの考えは違った」と思う選手がいたら台無しになってしまう。現状は選手選考段階というのもあって、まだチーム内に隙間風が吹いている状態だが、ここからリバプールのレベルまで一体感を作り上げられるかが焦点になるだろう。まあ絶対にメディアには後押しを期待できないけどね(苦笑)。

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