「この活躍でも伊東純也がハリルホジッチに呼ばれない理由とは」J1第5節 柏レイソル-ヴィッセル神戸

昨日はDAZNで他の国際親善試合を見ようかと思ったんだけど、一足早く金曜開催でリスタートしたJリーグの試合をやっていたので、その柏対神戸の試合を観戦。

最近のポドルスキはどういうプレイをしているのか気になったんだけど、ほとんど前線のリベロみたいになっていたね。神戸のフォーメーションは一応4-2-3-1のように見えるが、ビルドアップでボランチの1枚が下がって、そのスペースにポドルスキが落ちて来てボールを受け、またサイドの空いたところに上がって待つみたいに自由自在。

試合の解説で柏の選手がウクライナ戦で刺激を受けたみたいな事を話していたけど、柏は守備時には4-4-2でセットした状態から、各選手が自分のゾーンに入った神戸の選手に対して素早いアプローチでプレスをかけ、神戸のポジションチェンジに対して全く動じる気配がない。

ただ両チームともに守備のバランスは良いが攻撃面は残念な状況で、ビルドアップではポンポンとトラップが浮いてしまい、その間に詰められて慌ててGKにロブでバックパスをしたり、パスを受けても余裕が無いので慌てて相手にパスをしたり、たまにサイドを抜け出してもダイレクトで打てず、一度ボールをよっこらしょと持ち直してからクロスを上げようとしてカットされたりと、スペースと時間が無い状況でのプレイスピードに慣れていないのが明らかで、ウクライナの域にははるかに遠い。

そんなドタバタと落ち着かない展開が試合開始から続いたが、前半30分頃から徐々に神戸がワイドにパスを回してポゼッションし、柏がカウンターを狙う展開に。そして互いにサイドへの守備アプローチが遅くなった事でゴール前での場面が増えるようになり、前半38分に渡辺がボールの処理にもたついたところを伊東純也が奪い、どフリーでシュートを打つがなぜかボールは左に外れ、41分には同じく伊東のカットインドリブルから大谷がシュートもバーの上と、柏は2度のビッグチャンスをフイにしてしまう。

しかし柏は後半22分に3度目の正直で、カウンターから江坂のワンタッチパスに伊東純也が抜け出し、カットインから今度は自分がファーサイドにシュートを決めて先制点をゲットする。が、神戸も4分後にハーフナー・マイクと松下を入れた直後、左CKからニアで田中順也が頭でフリック、これが直接レイソルゴールに吸い込まれて同点に。

神戸はこのあたりからハーフナー・マイクとポドルスキの2トップになったのだが、攻撃ではクロスのターゲットとして脅威にはなったものの守備では裏目に出て、2トップがプレスをかけに行かないので中盤が下がる羽目になってしまい、後半41分に右サイドで張っていた小池にフリーでスルーパスを出され、折返しのクロスから山崎のシュートは神戸GKキム・スンギュが弾いたものの、こぼれ球を伊東純也に押し込まれ柏が2点目。

後半ロスタイムに、ポドルスキが浮き球のパスを胸トラップからオーバーヘッド、シュートはゴールの枠に飛ぶが柏GK中村が鋭い反応で弾き飛ばしゴールならず。結局試合は2-1で柏が神戸に対して勝利を飾った。

結果的に柏の全得点に絡んだ伊東純也を ロシアワールドカップのメンバーにという声は大きくなるかもしれないが、 ドリブラーは正対する相手との間合いが命であり、海外の選手に馴れていない伊東純也はやや分が悪いように思う。ポルティモネンセが中島の後釜にとかどうっすかね。