「酒井は快速ウィリアムスも止めきり完璧なデュエル、しかし攻撃は結果オーライ」UEFAヨーロッパリーグ ベスト16第1レグ マルセイユ-アスレティック・ビルバオ

ポルトガルのブラガを破ってヨーロッパリーグのベスト16に進出したマルセイユ。次の対戦相手はスペインのアスレティック・ビルバオで、木曜に行われたベスト16第1戦を観戦。

マルセイユもビルバオもフォーメーション的には同じ4-2-3-1で、マルセイユは1トップにジェルマン、2列目はオカンポス、パイェ、トヴァンという並びで、ボランチはルイス・グスタヴォとマキシム・ロペス、SBは左がアマヴィで右が酒井という並び。

試合はいきなり開始1分に、右サイドからトヴァンがワンツーでPA内に抜け出し、オフサイドラインから飛び出したオカンポスにクロスをピタリと合わせてホームのマルセイユが先制すると、14分には右サイドで何本もパスを繋いだ後に酒井がクロス、こぼれ球を相手がクリアしたボールを、パイェが拾って胸トラップから強烈なシュートを叩き込んであっという間にマルセイユが2点をリードする。

ビルバオも、そこからはラインを高く上げてサイドを中心にマルセイユ陣内へと攻め込むが、アマヴィと酒井の両SBが早いタイミングで相手のウイングをマークしに行き、序盤はビルバオの基点になっていた右ウイングのウィリアムが抑えられ、1トップのアドゥリスは怪我明けで精彩を欠いてボールが入らず、ビルバオはほとんど有効的な攻撃を見せる事が出来ない。

そしてこのまま前半は2-0で折り返すかなと思ったロスタイム、クロスに対して酒井が体で防いだボールがまたラミに当たり、それを拾ったシュートがラミのたたんだ腕に当たったと判定されPK。ホームとしては厳しいジャッジとは思ったが判定は覆らず、アドゥリスがきっちり決めてビルバオが1点差に追いつく。

後半は得点を決めたビルバオに勢いが出て、トップ下に移ったウィリアムズにボールを集めてマルセイユを押し込むが、逆に後半12分、またも右サイドでのコンビネーションからパイェがクロス、ジェルマンがニアで潰れて奥にいたオカンポスがシュート、ビルバオGKエレリンが手に当てたもののボールはゴールの中に転がりマルセイユが3点目。

その5分後にエースのトヴァンが怪我で退いてしまい、2点のビハインドを負ったビルバオが再び攻勢を強めるが、マルセイユはトヴァンの代わりに入ったエンジエがスピードを活かして度々逆襲の場面を見せるなど、どちらにも得点チャンスはあったが最後まで追加点は奪えず、結局試合は3-1で終了、マルセイユが2点をリードした状態で、2戦目のビルバオホーム、サン・マメスで決着を付ける事になった。

酒井は前半は積極的に攻撃参加、リードしてからは守備に専念、ウィリアムズと単独で競り合って突破を許さなかった場面もあって、守備のデュエルについては頼もしい限り。しかし2点目に絡んだクロスも精度が悪くて結果オーライだったからね・・・

酒井はいつも右足でこする感じのクロスを上げるんだけど、やはりそれでは勢いはあっても精度は二の次になってしまう。もっと足をテニスのラケットのようにして乗せるクロスが出来ればいいんだけど、今からじゃマスターは無理なんかな・・・そこさえ克服できればワールドクラスなんだけどね~。