「やっとチームが森岡を理解し始めたアンデルレヒト、しかし終盤は思いもよらぬ展開に」ベルギー・ジュピラー・プロリーグ第28節 アンデルレヒト-ムスクロン

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移籍直前の試合でハットトリックを決めるなど絶対的なエースだった、アルジェリア代表のスフィアン・ハンニがスパルタク・モスクワに移籍してしまい、その後釜として新加入したもののデビュー戦で結果が出せずにその後はベンチスタートになり、チームも3試合未勝利と厳しい立場になってしまった森岡。

それがようやく今節のムスクロン戦で先発に復帰すると、いきなり2ゴールを挙げたという嬉しい知らせ。いったいチームと森岡の何が変わったのかと思って、昨晩はその試合を見てみる事にした。

まずフォーメーション的には、アンデルレヒトは4-2-3-1で森岡がトップ下という形だったのだが、戦術的には常時どちらかのSBが中盤に上がって前線が流動的にポジションをチェンジする、ある意味3-4-3とも言える変則的な戦術になっていた。デビュー戦も森岡のポジションはトップ下で、ほとんどスペースが無くて後ろから縦パスも入らず戦術的に孤立していたのだが、この試合では中盤や左右に幅広く動き、細かい動き直しでボールサイドに寄って味方のボールを引き出し、初戦とは比べ物にならないぐらいにボールタッチが増えていた。

そして前半4分に、シュートは相手に当たってゴールを外れたが、CKからムスクロンGKバイリーがパンチングしたボールをダイレクトで打つと、12分にはペナルティアーク付近からテオドルチクに針の穴を通すようなスルーパスを送るなど攻撃で存在感を発揮する。すると前半25分、味方のロングボールをテオドルチクが頭で落とし、ゲルケンスが足を投げ出した折り返しをファーに詰めた森岡が押し込んでアンデルレヒトが先制点をゲットする。

さらに42分には浮き球のパスを今度は森岡が落とし、またデンドンゲルから折り返しが来るも相手にカットされる惜しい場面を作ると、前半のロスタイムにPA内でムスクロンのCBガリツィオスがボールをカバー、しかしそれを後ろから寄せた森岡がボールを奪うと、微妙な判定だったがガリツィオスが後ろから森岡を蹴ったと見なされPK。前回失敗した森岡じゃなくてテオドルチクが決めてアンデルレヒトに2点目が入る。

後半になると、2点のビハインドを負ったムスクロンが前に出て来て、ボールを奪ったらシンプルにアンデルレヒトのDFラインの裏へ選手とボールを走らせる攻撃で反撃を仕掛ける。が、アンデルレヒトは後半12分に左SBサイフのクロスにピンポイントでテオドルチクが頭で合わせ、16分にはイーブンボールをスライディングで拾ったゲルケンスの折り返しを今度は足で合わせてハットトリック。

さすがに4-0になってこれで試合は決まったかなと思ったのだが、ここからまさかの展開になってしまう。後半25分から、あっさりDFラインの裏へ抜け出されて連続で2失点を食らってしまうと、その直後にもあわや3点目というシュートを浴びてしまう。アンデルレヒトも35分に森岡がテオドルチクに正確なクロスを供給するが、頭で下に叩きつけ過ぎてGKにキャッチされると、38分には逆にムスクロンがCKから押し込みとうとう1点差。

すっかり足が止まってしまったアンデルレヒトは、その後もムスクロンにボールを支配され、いつ同点にされてもおかしくない状態だったが、後半ロスタイムにロングボールからテオドルチクがDFの裏へパス、そこに飛び出した森岡がGKと競り勝ち自身2点目となるゴールを決めて5-3、これでようやく試合が決着した。

相手のマークが緩かったのもあるが、やっとチームが森岡の特徴を理解し、森岡を活かすサッカーが出来て来たなという印象。ただリードを奪って試合をコントロールしたい森岡が、バックパスでペースを落ち着かせようとして味方が気づかずカットされたりと、まだ意思疎通の面では向上できる部分は多い。これでアンデルレヒトは優勝プレーオフ入りを決めたし、ここからが森岡にとって本当のスタートである。

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