「バチュアイゴールも残る攻撃面の課題、香川の”走らされ問題”はいつ解決するのか」ドイツ・ブンデスリーガ第22節 ボルシア・ドルトムント-ハンブルガーSV

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ひとまず前節は新加入のバチュアイがゴールを決めて引き分け地獄から脱出、香川もずっと先発で起用されて良いリズムに見えるドルトムントだが、オーバメヤンが使い物にならなくなってからはずっと攻撃面での問題を引きずっていて、この試合もHSVにクリーンシートで勝ちはしたが、やはり課題が解消されたとは言い切れない内容になってしまった。

ドルトムントは怪我から復帰したロイスがスタメンに名を連ね、フォーメーションは1トップのバチュアイにトップ下がロイス、2列目はシュールレ、香川、ヴァイグル、プリシッチと並ぶ4-4-2で、香川はやや上がり目ながらもポジション的にはダブルボランチの一角という驚きの布陣。対するHSVは酒井高徳がWBの位置で先発した3-5-2の形。

試合は当然ながらドルトムントがポゼッションするが、バチュアイは前線に張ったままDFラインと駆け引きをしているだけで、サイドに流れたりポストに下がったりというスペースを作る動きが無く、中央が渋滞して香川やロイスがパスを受けられる余地が無い。前半17分には香川がワンツーを受けてゴール前に入り込むも、シュートを打たずに右サイドにいたプリシッチに出したパスをカットされる始末。

一方のHSVは、酒井が5バック状態でしっかりスペースを埋めてドルトムントのサイド攻撃を封じ込め、SBのピシュチェクやトルヤンが上がった裏のスペースを使って一気に攻めきるカウンターを見せたり、前線にロングボールを放り込んでセカンドボールを拾う狙いがはっきりしており、攻撃時は酒井も積極的にオーバーラップを仕掛けるなど、前半のシュートはドルトムントがわずか3本に対してHSVが5本と、チャンスはアウェイのHSVのほうがむしろ多かったぐらいだ。

後半になると、シュテーガー監督は香川とロイスをインサイドハーフに並べた4-1-4-1に修正、これでロイスとプリシッチが並んだ右サイドの攻撃が活性化、後半3分に早速ロイスのワンタッチパスからプリシッチがシュート性のクロスを放つと、ファーサイドに飛び込んだバチュアイが合わせてドルトムントがようやく先制点をゲットする。

しかし相変わらず香川のサイドはあまり機能せず、ヴァイグルの横のスペースを使われては必死で香川が戻ってカバーするような状況で、後半13分に香川は足首を痛め、そのままロッカーに引き上げてしまった。もとから風邪も引いていたようで、この試合は攻撃時にダッシュする回数が少なく終始プレイの精細を欠いていた状態だった。

HSVは香川が試合から抜けた事がきっかけのように、そこから酒井高徳がほとんどウイングのように高い位置取りをしてサイドで何度も攻撃に絡み始めると、後半27分にはニアゾーンに飛び込んでから誰かが触ればゴールという決定機を作る。が、この試合のドルトムントは守備陣の集中力が高く、球際で何とかHSVの攻撃を凌いで得点を許さない。

後半25分にドルトムントはロイスに代えてゲッツェを投入、フォーメーションをゲッツェトップ下の4-2-3-1にして守備を安定させ、そこからのカウンターでプリシッチ、バチュアイと決定機を作るが追加点ならず。逆に41分には酒井高徳から絶妙なサイドチェンジがコスティッチに渡るも、ドルトムントGKビュルキが何とかこぼれ球を抱え込んで防ぎ切るなど、どちらも惜しい場面が続く。

そして後半ロスタイム、バチュアイからシュールレに大きな展開パスが通り、シュールレはカットインから中央にドリブルで入り込むと、右サイドに飛び込んだゲッツェにスルーパス、これをゲッツェがHSVのGKマテニアの飛び出しよりも先に触り、ボールはゴールに吸い込まれてドルトムントがダメ押しの2点目。そしてそのまま試合は2-0で終了した。

香川はシュテーガー監督の信頼を得てずっとインサイドハーフで先発起用されているが、最初からポジションが高くて渋滞にはまり込み、ボールを奪われては後ろのスペースへ必死で戻る事を繰り返しており、運動量で毎試合12kmを記録しているが、明らかに攻撃以外の面で走らされている部分が大きいように思う。この怪我でまずはしっかりと体を休め、戦術的に対策・準備がされた状態になってから復帰して欲しいところだ。

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