「酒井の結果オーライアシストも、チームの省エネがたたってドローに終わる」フランス・リーグアン第25節 サンテティエンヌ-マルセイユ

昨日は別の用事があってサッカーが見られず、昨日の深夜に行われたリーグアンのマルセイユとサンテティエンヌの試合をDAZNで観戦。

雪が降るサンテティエンヌのホームで行われた試合は、マルセイユがジェルマン1トップに2列目がパイェ、サンソン、トヴァンの4-2-3-1で、酒井は左SBで出場。対するサンテティエンヌは4-4-2のフォーメーションで、ドルトムントからフリートランスファーで移籍したスポティッチが右CBで先発している。

試合は序盤からサンテティエンヌが積極的にサイドを使って攻めるも、4分にオーバーラップした酒井のクロスが相手にかすり、そのボールがトヴァンの前に飛んでダイレクトで叩いたシュートがファーに決まってアウェイのマルセイユが先制点をゲットする。

が、前半9分にマルセイユは右サイドでCBのラミが抜かれ、ロランドがサイドへ釣り出されてPA内では酒井が1対2の数的不利になり、ファーにいたモネ・パケにボールが渡ってルイス・グスタヴォのカバーも間に合わずゴール、サンテティエンヌがすぐさま同点に追いつく。

マルセイユは右SHのとヴァンガ激しくマークされて左からしか攻撃が出来なかったが、20分にようやく右SBのブナ・サールが突破すると、クロスを中に飛び込んだサンソンがきっちり合わせて再びリード。

その後はサンテティエンヌのペースも落ち着いて静かな展開になったと思ったが、前半のロスタイムにPA内で抜け出されてロランとラミのカバーでかろうじて防ぐピンチを作られ、後半早々にもシュートミスにはなったがクロスからフリーで決定的な場面を作られるなど、前節のリーグでメス相手に3失点したマルセイユの守備は相変わらず安定しない。

後半は前からプレッシャーをかけて来るサンテティエンヌに対し、マルセイユはカウンターを狙わずボールを奪っても自陣でボールを落ち着かせるサッカーをするが、そんな消極的な姿勢で守りきれるはずもなく、後半30分に酒井が競り合ったこぼれ球からクロスを上げられ、ファーサイドでブナ・サールが競ったが届かずベリッチに押し込まれ同点。

そこからにわかにマルセイユが攻勢に出るも、DFラインの押し上げが足らずセカンドボールをサンテティエンヌに拾われ、なかなか連続攻撃を仕掛けられない。ロスタイムにはPA内でトヴァンがフリーでシュートを打つ決定機を作ったが、サンテティエンヌGKリュフィエのファインセーブに阻まれ2-2のドローで試合終了。

酒井自身の出来は、結果オーライとは言えアシストは記録したし、守備も他の選手に比べると安定していたが、フランスカップから中2日での試合になったチームの消極的な姿勢の犠牲にはなってしまったかなと。カップ戦でアマヴィが復帰し、ブナ・サールが失点に絡んだので右SBへの復帰があるかもしれないね。