「試合中の修正は上手いのに、何故かスタメンが外れまくるシュテーガー監督」DFBポカール ベスト16 バイエルン-ボルシア・ドルトムント

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実はドルトムントとバイエルンは、7シーズン連続してポカールで対戦、そのうち4回がバイエルンのホームであるアリアンツ・アレーナで対戦しているが、勝敗は2勝2敗の五分の成績を残しているドルトムント。しかし今回の対戦については、残念ながら現状のチーム状態を反映した内容の試合になってしまったと言える。

ドルトムントはエースのオーバメヤンが怪我で欠場、プリシッチとヤルモレンコの2トップに、中盤は香川とゲレイロがインサイドハーフ、ヴァイグルがアンカーに入った、形式的には3-1-4-2だが実質は5-3-2という守備的な布陣で、これがバイエルンの4-3-3フォーメーションに全く噛み合っていなかった。

DFラインの5人が低い位置で壁を作っているのに、プリシッチとヤルモレンコの2トップはあまり守備に戻らず、結果として中盤の3人との間が大きく空いてしまい、右IHの香川はそのスペースをカバーするために中央に寄ったポジションを取らざるを得ないため、実質的に右サイドはトルヤン1人が見ることになり、そこにリベリとアラバが2人がかりでやって来るのだから止められる訳がない。

そうやってサイドを蹂躙され、序盤からドルトムント何度も決定的なシュートを浴びせられるのだが、クロスバーに当たってくれたりドルトムントGKビュルキがナイスセーブを連発、これはドルトムントに運があるかなと思ったものの、前半12分にハメス・ロドリゲスのFKをフリーのズーレがヘッド、これもクロスバーだったがこぼれ球をボアテングが押し込みバイエルンがあっさり先制する。

さすがにシュテーガー監督も問題を放置できず、前半34分でバルトラを下げてダフードを投入、4-1-4-1へとフォーメーションを変更した。するとその直後に、左サイドでの展開から最後は右にフリーでいたヤルモレンコにプリシッチからのクロスが渡り、トラップからシュートを放つもゴールマウスの中に入っていたアラバにクリアされたのが、この試合で初めての決定機だった。

しかし前半40分、右サイドのミュラーからゴール前にいたレヴァンドフスキに縦パスが渡り、そこから流したボールをシュメルツァーを振り切って飛び出したミュラーが拾ってGKの寄せを浮き球で交わす技アリのシュートを決め、バイエルンが2点目をゲットして折り返す。しかしレヴァンドフスキはどんなボールでも足元にピタリと収めるし、キープは取られないしシュートに持ち込む形も多彩と、本当にW杯で対戦するのが怖い選手だなと。

後半から、ドルトムントは香川をトップ下にした4-2-3-1にフォーメーションを変更、序盤こそまたビュルキがスーパーセーブを2回決めるピンチを作られたが、後半11分にシュールレを1トップに入れ、プリシッチを左サイドにした事で攻撃のバランスが良くなり、直後にはバイエルンGKウルライヒのキックミスから香川が縦パスを受けてすぐさまターン、GKと1対1になるが左足にボールが引っかかり過ぎて外れる大チャンスを作る。

さらに後半25分を過ぎると、逃げ切りを意識してか引き気味になったバイエルンに対し、ドルトムントはウイングのヤルモレンコとプリシッチが中に入り、外側をSBが高く押し上げてバイエルンの守備を包囲、ドルトムントがポゼッションで圧倒的な優位に立つようになる。

そして迎えた後半31分、ドルトムントはバイエルンゴール前でパスを回すと、PAの外側やや左でパスを受けた香川がキックフェイントで相手2人を無力化させると、柔らかいクロスをファーサイドへ逃げる動きをしたヤルモレンコにピタリと合わせ、精密なアシストで1点差に詰め寄るゴール。

ドルトムントは最後にイサクを投入して3-5-2へと変更、ロスタイムにイサクがDFラインからするっと抜け出してシュートするもボアテングに当たってコースを外れ、その後のコーナーキックもソクラテスが頭一つ抜けだしてヘディングするがこれもギリギリ枠の外と、最後にビッグチャンスはあったがドルトムントは決められず、試合はそのまま2-1で終了。バイエルンがベスト8へと進出した。

シュテーガー監督について毎度思うのだが、最終的には香川をトップ下にしてプリシッチとヤルモレンコをウイングにした4-2-3-1が一番試合内容が良くなるのに、何故か頑なに最初は違う形でスタメンを組んで来るんだよね。選手交代でちゃんと修正出来るところはボシュ監督とは異なるところだが、それにしてもこの試合前半の外しっぷりはあまりに酷く、せめて後半の形でスタートしていれば勝つチャンスはもっと高かったはずだ。

まあ、例えば北京五輪の反町監督のように、身分不相応に豊富な戦力を与えられてしまうといろいろ試し過ぎて結果的に迷走するパターンは良くある話で、特にドルトムントは守備陣が低レベルなどんぐりの背比べ状態で難しい面はあるのだが、まずはウインターブレイクで守備の軸となる選手を補強すると同時に、しっかりベースとなる戦術、メンバーを固めて後半に臨んでもらいたいところである。

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