「ハメス・ロドリゲスの正しい使い方を見つけたのは、ジダンでもアンチェロッティでもなくハインケスだった?」UEFAチャンピオンズリーグ グループB バイエルン・ミュンヘン-パリ・サンジェルマン

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セルティック戦の7得点を筆頭に、ここまで得失点差が23と圧倒的な得点力でグループ首位を快走しているパリ・サンジェルマン。2位のバイエルンは勝ち点3差で最終節にPSGとの直接対決になったが、得失点差が18も離れているため逆転はまず不可能であり、どちらも既にグループ突破は決まっているのでプライドだけをかけた試合だったが、それだけに内容的にはオープンで面白いものになった。

PSGは、いつものカバーニ、ネイマール、ムバッペの3トップに、ドラクスラーとヴェッラッティがインサイドハーフに入った4-3-3、それに対してバイエルンは2列目にリベリ、ハメス・ロドリゲス、コマンを並べた4-2-3-1。

最近のトレンドで言えば、4-3-3に対する4-2-3-1は3センターをマッチアップさせてビルドアップを阻害する狙いである事が多いのだが、バイエルンのハインケス監督は中盤をマンマークにせず、4-5-1のような形でコンパクトなゾーンを作る形を取って来た。

中でも特徴的だったのがトップ下に入ったハメス・ロドリゲスの働きで、守備では2トップになったり中盤に下がったりと比較的流動的に動き、攻撃でもあちこち動いてボールサイドに顔を出すフリーマン的なプレイをしていて、特に前半は左サイドのリベリ、アラバの3人で数的優位を作り、バイエルンの攻撃にリズムを与えていた。レアルのジダン、バイエルンのアンチェロッティといった名将がずっと使いみちに困っていたハメス・ロドリゲスを、一度は引退したハインケスが蘇らせたのが面白いよね。

そして前半10分に、リベリのドリブルから左にオーバーラップしたハメス・ロドリゲスにパスが入り、クロスをコマンが頭で落としたボールをレヴァンドフスキが反転シュート、PSGはオフサイドを主張したがゴールが認められ、バイエルンが先制点をゲットする。さらに37分にはまたリベリからハメス・ロドリゲスへと展開、中に走り込んだトリッソにピンポイントのクロスが入って2点目のヘディングが決まる。

前の対戦で3-0と完敗したアンチェロッティ時代のバイエルンと決定的に違うのが、両ウイングのリベリとコマンが労を惜しまず守備に戻ってサイドのスペースを消している事で、ネイマールとムバッペのスピードを殺しつつ、中央をしっかり固めてカバーニを消す守備が非常に機能していた。それに比べるとPSGの守備はゾーンなのかマンマークなのか曖昧で、フリーで動くハメス・ロドリゲスを捕まえきれていなかった。

とは言え、それでも個人能力でチャンスを作り出してしまうのがPSGの怖さで、前半の33分にムバッペのアウトサイドパスからネイマールのシュートを皮切りに、42分にはまたもネイマールが左サイドからシュート、これはバイエルンGKウルライヒがかろうじて防いだものの、後半開始早々にはPSGにセカンドボールを支配され、最後はカバーニの浮き球パスをムバッペが頭で押し込み1点差。

さらに後半15分には、カウンターからネイマール、ドラクスラーと繋いでシュート、その直後にもネイマールのクロスからムバッペが振り向きざまに強烈なミドル、そしてカバーニのシュートとPSGが攻撃を畳み掛けるが決められない。逆に後半24分、カウンターからコマンが左サイドをドリブルで突破、クロスをまたもトリッソが頭で合わせてバイエルンが勝負を決める3点目。

これでPSGの勢いはガタッと落ち、その後はネイマールが攻撃に絡む回数もめっきり減ってしまいバイエルンがボールを支配、ロスタイムにムバッペが放った決定的なシュートはウルライヒがセーブして3-1のまま試合終了。バイエルンは結局2位通過にはなったが、前の対戦で失った自信を取り戻すには十分な収穫があった試合と言えるだろう。

日本代表からの視点で言えば、ロシアW杯で対戦するポーランドのレヴァンドフスキ、コロンビアのハメス・ロドリゲスがともに内容と結果を出してしまった事で複雑な心境ではあるが、どのみち彼らのレベルに日本が少しでも追いつかないと勝ち目は出て来ないわけで、ベストの彼らと対戦して得られるメリットは大きいのだと無理やりポジティブに考えておこうか(笑)。

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