「名古屋を昇格に導いたのは、華麗なパスサッカーではなく体を張った守備だった」J1昇格プレーオフ 決勝 名古屋グランパス-アビスパ福岡

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今期J2で3位と4位、ともに昨年J1から降格した同士である名古屋グランパスとアビスパ福岡との対戦になった、今年のJ1昇格プレーオフ。

フォーメーションは名古屋、福岡ともに3-4-2-1で全く同じマッチアップ。プレーオフのレギュレーションによって、試合がドローで終わった場合はリーグ上位の名古屋が昇格することになっているため、試合はまず福岡が高い位置からプレスをかける展開になった。

名古屋と言えば、風間監督が掲げるパスサッカーが信条なのだが、福岡は名古屋の3CBに前線の3枚がプレスをかけ、中盤やサイドもマンマークで選手が張り付いているので、当然ビルドアップも組み立てもままならず、福岡はボールを奪ったらサイドへ展開、1トップのウェリントンへクロスという形で名古屋を責め立てる。

前半11分に名古屋は田口がファーストシュートという苦しい状況の中、18分には亀川のロングスローからのこぼれ球を山瀬がシュート、ボールはクロスバーに当たって中川が押し込むもGKがキャッチという、福岡にとってはこの試合最大の決定機がやって来る。

苦しい時間を何とかやり過ごした名古屋は、前半25分頃からようやく中盤で前を向けるようになり、シャビエルのキープから青木がオーバーラップ、PA内に切り込んでシュートという風間サッカーらしいチャンスを作り出すと、その後はプレスの勢いがガタッと落ちた福岡に対して名古屋がボールを支配、田口のミドルや青木のカットインからのシュートなど決定機はあったが決められず前半終了。

後半も、序盤は福岡の両サイド、亀川と駒野が高い位置を取って積極的に絡んで攻撃するのだが、10分もすると早くもペースダウン、後半12分には駒野のクロスからウェリントンのヘディングがファーに決まったかと思いきや、微妙な判定だったがオフサイドと判定されノーゴール、名古屋は何とか命拾い。

その後はやはり名古屋がボールを支配する展開に。福岡はカウンター狙いに切り替えざるを得ないのだが、周りがなかなか上がって行けないので、結局は前線が孤立してボールを奪われ、シュートまで持ち込むことが出来ない。そして名古屋の攻撃に対して守備の戻りも遅くなり、かろうじて体で止めては名古屋にセットプレイを与える回数が増えて行き、後半39分には途中で投入した玉田がPA内でスルーパスに抜け出し、反転からシュートという決定機を作るも決めきれない。

そして残り10分になって福岡がパワープレイを仕掛けてウェリントン目掛けてロングボールを放り込むようになると、一気に名古屋の守備がバタバタし始め、何とかゴール前で人数をかけ、こぼれ球をしぶとく拾ってクリアという泥臭い守備を展開、福岡は石津のシュートに城後がヘディングするも、DFが最後までしっかり競ってジャストミートさせず、ロスタイムの5分が終了、結局スコアは最後まで動かず、名古屋が1シーズンでのJ1復帰を決めた。

福岡はリーグ戦では54得点と名古屋より30点も少なく、そのうちのほぼ半分がセットプレイからの得点というデータが示すように、チームの得点力不足が最後まで響いた格好になった。ベルギー代表に対する日本と同じで、運動量が落ちてハイプレスが効かない状態から点を取る手段が無いと、結局はジリ貧な展開になってしまう。監督の手腕どうこうよりもやはり補強が来期のポイントだろう。

名古屋は戦力を考えると、何故プレーオフに出てるのか不思議で仕方ないのだが(笑)、最後は風間サッカーらしくない泥臭く体を投げ出す守備で何とか守り切った。来期も風間体制の継続が決まっているようだが、またすぐに落ちてしまわないよう、現実的に守備組織をしっかり作った上でパスサッカーの理想を追って欲しいところだね。

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2017/12/04 | Jリーグ

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