「これこそが、岡崎が入ったレスターがジャイアント・キリング出来る理由」イングランド・プレミアリーグ第14節 レスター・シティ-トットナム・ホットスパー

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クロード・ピュエル監督が就任して以降、4-3-3のフォーメーションで岡崎をインサイドハーフで交代出場させるなど、何とか独自性を出そうともがいていたようだが、前節の下位ウェストハム戦がパッとしないドローに終わった事でさじを投げたのか(笑)、4-4-1-1の岡崎トップ下という「いつものレスター」で臨んたスパーズ戦。

スパーズのフォーメーションは3-4-3。現在の戦術トレンドならば、前線を3トップ気味にして相手の3CBをハメに行くところだが、レスターの守備はあくまでオーソドックスに4-4-2の3ラインゾーンを作って待ち受ける形。

こうなると上がったWBが4バックに対して数的有利に立てるスパーズが戦術的な優位になり、ボールをポゼッションしてサイドで基点を作り、そこからケインのポストプレイやエリクセンのドリブルからチャンスを量産する展開になるのが普通なのだが、「いつものレスター」が他の凡百なチームと違うところは、相手にとってはいつでも点を取れるような展開で、実際にチャンスは作るのだが何故かそれが得点にならず、次の瞬間にはいつの間にか失点してしまうところにある。

前半13分、スパーズがDFラインでボールを持ったところに岡崎がプレスをかけ、苦し紛れに出した縦パスを待ってましたとCBのマグワイアがパスカット、そこから右サイドのオルブライトンへ展開、DFラインギリギリで飛び出したヴァーディにクロスを出すと、ヴァーディはジャンピングボレーでコースを変え、ボールはスパーズゴールにそのまま吸い込まれてレスターが電光石火の攻撃で先制点をゲットする。

まさかの失点を喫したスパーズは、15分にサイド攻撃から1トップのケインにボールが渡り、巧みなキープからシソコが飛び出しフリーでシュートを打つ決定機を作り出したが、今度はシュマイケルが鋭い飛び出しで足に当ててシュートを防ぐと、31分にはカウンターからエリクセンがドリブル、フリーで走り込んだアリがシュートするも、またもシュマイケルがナイスセーブ。

3-4-3から4-2-2-2へと変更してさらにサイドを強化したスパーズだったが、逆に前半のロスタイム、レスターはカウンターからマフレズがドリブルで駆け上がり、岡崎がニアへDF2人を引き連れて前線へ走り込むと、それで出来たスペースにマフレズがカットイン、左足からファーサイドへ巻いて落ちる見事なミドルシュートを決めてレスターが2点目をゲットする。

後半も当然、スパーズが攻めてレスターが守る展開になるのだが、レスターは動き回るエンディディとバランスを取るイボーラのボランチコンビが中盤をしっかり締めると、そこにまず岡崎がすかさずプレスバックを仕掛け、さらに時間差でヴァーディが戻る二段構えで中央をきっちり封じ、サイドはオルブライトンがDFラインまで戻り、マフレズのサイドは岡崎がカバーする分厚い守備で、シュートやクロスは打たれるが決定機は作らせない。

レスターも後半9分にオルブライトンのクロスを岡崎がフリーで当てたが、高さが足らずシュートは枠の外、28分には岡崎のキープからヴァーディへ展開パスと、良い形は作ったが追加点は奪えず。そして終盤になってDFラインが下がり、岡崎が疲れてヘロヘロになってサンドバッグになるのもいつものレスターで、後半34分にオフサイドのように見えたがラメラのスルーパスからケインに決められ1点差。

そこからさらにレスターは4本のシュートをスパーズに浴びせられるが、レスターはチョードリー、スリマニと選手を投入しつつ時間を切り、何とか最後まで守りきって試合終了。結果的にポゼッションは37対63、シュート数は7対18、後半に至ってはレスターのシュートは岡崎のヘディングのみと、スタッツでスパーズに倍以上の差を付けられたが、しかし結果はレスターの勝利。

岡崎は目に見える内容や結果は出せなかったが、攻守両面で陰のアシストとして結果にコミット、これでピュエル監督にも岡崎の不思議な効用は実感したに違いない。とは言え、攻撃選手を抱えるチーム事情としては、ベテランの岡崎に頼らない形を目指す事も必要なので、そこは上手く使い分けて岡崎自身も長くチームで活躍出来る立ち位置になって欲しいところである。

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