「南野先発で快勝、ドルトムントはローズ監督を引き抜くべき」UEFAヨーロッパリーグ グループI ザルツブルク-ギマランイス

マルセイユも入っているヨーロッパリーグのグループリーグを、4戦して2勝2分の無敗で首位を快走しているザルツブルク。グループ突破がかかった5節目は、ポルトガルのギマランイスと対戦。

ザルツブルクのフォーメーションは4-3-1-2で、南野はトップ下で先発、対するギマランイスは4-2-3-1という形でスタート。

試合はホームのザルツブルクがまずペースを握る。DFラインを高く保ち、前線の2トップから激しくプレスをかけて、ギマランイスの選手を決してフリーにさせず、中盤の連動した動きで次々にボールを刈り取っていく。

南野もトップ下ながらボランチのように絶え間なくプレスバックし、ボールを奪うとパスコースを作ってボールを受け、すぐにパスを出してまたゴール前に走り込むという、プルアウェイの動きでチームのリズムを作り出している。

が、サイドに展開してクロスを出すまでは良いものの、中に飛び込む選手とのタイミングがなかなか合わず、ザルツブルクは相手を押し込みながら決定機を作れなかったが、前半27分に大きなサイドチェンジが右のアマドゥに通り、中へ折り返してからのクロスに、ファーサイドから飛び込んだダブールが豪快に頭で決めてザルツブルクが先制する。

前半43分には、右サイドからのクロスに南野がニアで合わせたが、ボールが直前で跳ねたためにキックが自分の足に当たってしまってコース外。他にも、ゴール前でスピードに乗った状態でパスを受けた場面もあったがタイミングがずれるなど、この日の南野は少しゴール運が無い。

しかしザルツブルクは、前半のロスタイムに相手のパスカットを逆に奪い返したウルマーが、左に流れつつ狙いすましたシュートをファーサイドに決め、後半22分には南野の飛び出しに合わせたパスは相手にカットされたが、こぼれ球を拾ってからの折り返しを、途中出場のファン・ヒチャンがダイレクトで決めてザルツブルクが3点目。

南野は後半25分に退き、その後も3点をリードしたザルツブルクは誰も守備をサボらずプレッシングが全く衰える事がなく、後半に放ったギマランイスのシュートはわずか4本、試合を通じてもわずか6本という完璧な試合運びでそのまま3-0で勝利、最終戦を残してグループリーグの突破を決めた。

ここまで南野は得点と言う結果を出しながらも、なかなか試合で使ってもらえなかったのだが、この試合を見てしまうとインテンシティの足りない選手は使いたくないという監督の方針が理解できるような気がする。逆に言えば、チームの守備に穴を空けないようになったと判断されたからこそ先発になったと言えるわけで、ある意味ようやくスタートに立てた立場ではないかと思う。

ところで、前半に連勝していた時でさえ怪しいと思っていたドルトムントだが、案の定相手に研究されると途端に勝てなくなって、ボシュ監督がルール・ダービー後に更迭されるのではないかと言われているが、後任には最適な監督ではないかと思うのだが・・・(笑)