「久保のトップ下は、右サイドよりは可能性を感じるのだが・・・」ベルギー・ジュピラー・プロリーグ第15節 ロケレン-ヘント

10月頭にファンハーゼブルック監督を解任し、ファンデルハーゲ監督が就任したヘントは、代表ウィークが開けた15節のロケレン戦でも3-0と快勝、ここ6試合で4勝目と完全な上昇気流に乗りつつある。

第12節のオイペン戦を見た時は4-1-4-1のインサイドハーフで起用されていた久保だが、このロケレン戦では4-2-3-1のトップ下として起用され、より攻撃的なポジションで得点に絡む事が期待されたが、試合が始まってみるとロケレンは4-4-2の3ラインから早めにマンマークへと移る守備で、久保になかなか良い形でボールが入らない。

チームとしても、どちらかと言うと久保は相手のボランチをマークしてパスの出処を押さえつつ、中央に下がってビルドアップに参加するという中盤的な役割を期待されているようで、その分ウイングが高い位置を取ってサイドへ展開する形が多くなり、ラストプレイに絡む回数はあまり多くない。

ようやく前半27分に、縦パスの落としを拾った久保がドリブルで相手を交わしてシュートを放ったが、コースはファーサイドにギリギリ外れてゴールならず。しかし前半41分、ヘントはCKからジゴが合わせてシュート、これはGKに阻まれたがデヤーゲレが押し込み先制点をゲットする。

後半になると、ロケレンのマンマークへのスピードが弱くなり、さらにヘントが試合をコントロールする展開に。しかも後半8分にロケレンのDFビブアングが2枚目のイエローで退場、ヘントがさらに有利な状況になる。そして後半31分に相手のパスをカットすると、サイドで完全なフリーになっていたカルーにパス、これを落ち着いて流し込みヘントが2点目。

その後はヘントの攻撃が雑になって、ロケレンに攻め込まれるシーンが増えてしまったが、後半41分にヘントが得たゴール左手前からのFKを相手が後ろにヘディングしてしまい、ファーに飛び込んだジゴが押し込みダメ押しの3点目、そしてそのまま試合終了。

結局、久保自身が放ったシュートは2本。チームも3点を取った割には全体のシュート数が12本と多くは無かったのだが、それでもトップ下としてはやや寂しい数字。サイドで起用されるよりはボールに絡んでいるし、これでチームは勝っているからいいのかもしれないが、代表としてはもっとストライカー的なポジションで使ってほしいよね。