「カールスバーグ対ギネスのビール対決は、どちらも潰れず第2戦へと持ち越し」ロシアW杯 欧州予選プレーオフ第1レグ デンマーク-アイルランド

デンマークとアイルランドと言えば、私のような飲ん兵衛にとってみればカールスバーグとギネスの国。スタンドでもカールスバーグのビールコップが目立つコペンハーゲンで行われたプレーオフ第1戦は、どちらも90分間酔いつぶれる事無く(?)スコアレスドローで終了、決着は次戦に持ち越しとなった。

デンマークのフォーメーションは4-2-3-1で、アイルランドは4-1-4-1の中盤マッチアップで、序盤から互い激しく当たる展開で始まった。が、すぐに試合はデンマークがボールを保持する形で落ち着き、アイルランドは徹底してロングボールとロングスローでゴール前にボールを放り込む作戦で対抗する。

前半10分にはエリクセンのサイドチェンジから、ラーセン、コルネリウスと連続でシュートを放つがアイルランドGKランドルフにセーブされ、その後もデンマークはゴール前に壁を作るアイルランドに対してミドルシュートを放つがいずれもコースが甘く、31分にようやくエリクセンのミドルがコースに飛ぶも、やはりランドルフに弾かれてセカンドボールを叩いたシストのシュートもファーサイドへ外れてしまう。

そこまでサンドバッグ状態だったアイルランドも、前半42分に右サイドをクリスティが強引に突破、クロスからのシュートをデンマークGK、岡崎とレスターで同僚のシュマイケルがファインセーブ。シュート数はデンマークが倍を放ったが、決定機の数は同じぐらいの拮抗した展開で後半へ。

後半になると、そこまでは長めのボールで組み立てる形が多かったデンマークが、中盤でパスを繋いで押し上げてバイタルで溜めを作り、アイルランドが中央にシュリンクして構える4バックの外側を狙って選手が飛び出し、そこにパスを合わせる攻撃に切り替える。さらに後半26分にはベントナーも投入し、デンマークはサイドからの執拗な崩しで狙うも、アイルランド守備陣は体を張って得点を許さない。

試合終了間際には、アイルランドはFKからフリーになったダフィーのヘディングがゴールへ飛ぶも、GKシュマイケルが頭上でキャッチ、逆にデンマークも左サイドからラーセンが放ったクロスをポールセンがヘディング、これもランドルフが同じようにセーブ、ロスタイムにはラーセンがロングシュートを放ち、アイルランド選手の足に当たってコースが変わるがボールはゴールをそれて決まらず、試合はそのままスコアレスドローで終了した。

実力としてはややデンマークが勝るとは思うが、どちらもGKがハイレベルで勝負としては紙一重。第2戦のアイルランドホームでの試合は相当に盛り上がりそうで楽しみだ。