「崖っぷちのイタリアは、監督というハンデを楽しんでいるのか」ロシアW杯欧州予選 プレーオフ第1レグ スウェーデン-イタリア

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試合結果は、ホームのスウェーデンが1-0で先勝したわけだが、とにかくイタリアの攻撃面でのバリエーションの少なさ、単調さが目につき、いくら第2戦がホームとは言え不安を抱かせる内容であった。

スウェーデンのフォーメーションが4-4-2で、イタリアは3-1-4-2だったのだが、マイボールになるとイタリアの攻撃陣6人がスウェーデンの4-4ゾーンの中に全員が入ってしまい、後ろの4人と完全に分断、まるでアメフトのショットガンフォーメーションを見るようだった。

しかも2トップのべロッティとインモービレは真ん中で張ったまま動かず、ビルドアップのパスは主にヴェッラッティとパローロに当てるだけ、そしてサイドに張ったダルミアンとカンドレーヴァがクロスを上げる、本当に攻撃はこれだけ。それでも開始3分に、左からのクロスにべロッティが頭1つ抜け出したヘディングが決まっていれば策が当たったと言えたのかもしれないが・・・

スウェーデンは序盤こそ対応が後手に回ったが、すぐにイタリアのクロス攻撃に慣れてくると、イタリアの中盤に空いたスペースを攻略、サイドへ展開したらすぐにアーリークロスをトイヴォネンに当て、周りの4人がセカンドボールを拾ってはフィジカルでごリ押す攻撃でイタリアゴールに迫る。

後半になるとイタリアはやや戦術を修正、前半は前に出たままだったWBが下がってビルドアップに参加、中盤を厚くしてスウェーデンの守備を上手く引き出したのだが、先制したのはスウェーデン。後半16分のスローインからヨハンソンがミドル、これが相手の足に当たってコースが変わり、名手ブッフォンも反応できずゴールイン。

当然ながらイタリアも反撃、ドリブラーのマルティンスを入れて攻撃のアクセントを作り、前半はほとんど出せなかった前線への縦パスで攻撃のリズムを作り出すと、25分にはダルミアンが強烈なミドルシュート、しかしこれがクロスバーに当たってゴールならず。

ここで何故かヴェントゥーラ監督は、イエローカードを1枚もらっていたせいかヴェッラッティを下げてしまう。インシーニェが入った事でまた前線が渋滞し、DFラインに1人下がった5バックで自陣に壁を作るスウェーデンを崩せず、最後は1-0で諦めたかのようにスローダウンして試合終了。

イタリアにしてみたらこういう状況は日常茶飯事だろうし、はたから見るほどチームは慌ててないとは思うのだが、それにしても内容が相変わらず酷い。たとえ予選を突破したとしてもヴェントゥーラ監督で本大会に行くのはやめた方がいいと思うのだが・・・はてさて。