「攻守両面でいろいろと難しい仕事をさせられた長友」イタリア・セリエA第5節 ボローニャ-インテル

開幕から4連勝で首位と絶好調のインテルは、久々に長友が復帰してアウェイでボローニャと対戦。

インテルのフォーメーションは4-2-3-1で、長友は左SBとして出場したのだが、相変わらず左ウイングに位置しているペリシッチはサイドに張ってドリブルをしたがるタイプで、4-3-3のボローニャはSBがペリシッチをマークし、さらにインサイドハーフの選手がサイドに寄ってスペースを消しているので、長友がオーバーラップをするスペースがほとんど生まれなかった。

ボローニャの守備が、今やインテルの攻撃の軸であるペリシッチを警戒して左サイドに寄っているので、空いた右のスペースは最初から右SBのダンブロジオが上がっている形が多く、長友とマッチアップしていたボローニャのヴェルディはスピードがあり、長友は守備面でもほぼ3バックのような状況で苦しい対応を余儀なくされてしまった。

それでも前半24分に、インテルはペリシッチのドリブルからこぼれた球を長友がダイレクトで打ったが、シュートは右に外れてゴールならず。逆に31分、ボローニャはカウンターから中央でパスを受けたヴェルディが、そのままドリブルでインテルのマークを振り切り、ゴール左にゴラッソなミドルを決めてボローニャが先制する。

前半はチャンスらしいチャンスが長友のシュートだけでシュート数は枠外3本のみで、10本のうち枠内3本のボローニャに圧倒されたインテルだったが、後半は盛り返す。前半は右サイドが上がり過ぎで悪かった攻撃のバランスが改善、エデルやイカルディ、ミランダらが決定機を迎えるが決められず、インテルはボローニャを攻め立てながらもなかなか同点に追いつけない。

しかし後半32分、右サイドを崩してからのクロスに反応したエデルを、ボローニャの選手が手をかけて倒してしまい、シミュレーション気味ではあったが判定はPK。これをイカルディが豪快に蹴り込んでようやくインテルが同点、ロスタイムにもインテルは惜しいチャンスを作ったが勝ち越しならず、インテルの連勝は4でストップした。

長友は前述の通り、あまり見せ場は無かったが攻守において難しい役割を粛々とこなした印象。右サイドのダンブロジオと比べてもチームの役に立っていたと思うのは贔屓目だろうか? まあ今さらスタメン争いをガツガツやる立場でもないし、出場した時にきっちり仕事をしてもらえばいいかな。