「大迫と原口、どちらも少しほろ苦い欧州戦デビュー」UEFAヨーロッパリーグ アーセナル-ケルン/ヘルタ・ベルリン-アスレティック・ビルバオ

昨晩に行われたヨーロッパリーグでは3人の日本人選手が出場し、酒井宏樹が先発したマルセイユは勝利を飾ったんだけど、せっかくなので2人とも途中衆生とは言え、欧州戦デビューと飾ったケルンの大迫と、ヘルタの原口のプレイについて。

ケルンの方は、相手がヨーロッパリーグ優勝本命のアーセナル、しかもアウェイ戦とあって4-1-4-1という守備的布陣で臨み、前半10分にはDFライン裏へのボールをアーセナルGKオスピナがクリアするもこれが短く、拾ったコルドバのロングシュートにオスピナが戻れず先制するというラッキーな展開に。

しかし前半は全くビルドアップが機能しなかった3-4-2-1を諦め、コラシナツを入れた4-3-3にしたアーセナルはギプスを取ったかのように息を吹き返し、そのコラシナツに強烈なボレーを叩き込まれて同点にされると、後半22分には左からカットインしたサンチェスにゴラッソなミドルを決められてあっさり逆転。

大迫は後半31分に投入、コルドバと2トップの形になるが、ケルンは前線と中盤の間が大きく空いてしまっており、大迫がプレスしても後ろが連動しないので高い位置でボールを奪えず、逆にその連動のずれを突かれる形でベジェリンに3点目を決められる。大迫は1度前を向いてスルーパスを出したシーンがあったがコルドバがオフサイドと、あまり見せ場なく試合終了。

そしてヘルタはホームでアスレティック・ビルバオと対戦。前半はパスワークに優れるビルバオが圧倒して決定的なチャンスを量産するも決められず、前半途中からヘルタはフィジカルの強みを活かしてロングボールやセットプレイでリズムを作り始めるが、やはり得点までには至らない。

スコアレスのまま残り5分で原口がようやく投入され、すぐに前線での素早い守備への切り替えでプレッシャーをかけるなどリズムを生み出すと、1度スルーパスからDFラインを抜け出す惜しい場面があったが、相手も必死でカバーしてシュートまで至らず。不慣れな1トップでの途中出場で、結果的に勝利には繋がらなかったが、短い時間ながら監督やファンにとっては良い印象を与えたのではないだろうか。