「辞任へ追い込んだ張本人が、ハリルホジッチの代わりにアギーレと言ってのける鶏頭」オーストラリア戦後のハリルホジッチ会見について

もう今晩の深夜がサウジ戦で、その後はそっちの話題一色になってしまう可能性が高いため、書くと言いながら放置していたオーストラリア戦後のハリルホジッチ会見について、考察を書いてみます。

まず試合直後の会見でのハリルホジッチ発言より抜粋。

  • ジャーナリストのみなさんの中には、一部の人かもしれないが、私がここから出ていくことを望んでいる人もいるかもしれない。もしかしたら残るかもしれないし、残らないかもしれない。
  • プライベートで大きな問題があった。その問題があることで、この試合の前に帰ろうかと思っていた。(それについては)この時点でお答えできない。

そのまま質疑応答を受けず、翌日にまた記者会見を行う流れになったため、ハリルホジッチの解任に賭けている日刊スポーツを始めとするマスコミは、一気にすわ辞任か!と色めき立ちました。

しかし蓋を開けてみれば一転して本大会も続投発言。こちらに会見全文があったので、ちょっと抜き出してみました。

  • 私とともに働いている人たちも少し焦っている部分がありましたし、私を攻撃しているメディアがあることも耳に入っていました。
  • 私の昨日の発言は、私を批判し、プレッシャーをかけた方に向けたものです。そして選手たちにも何が起こっているか聞かれましたが、そういう理由です。
  • 私に敬意を払っていなかった方々、私の仕事を評価しない方々、もちろんそういう方々もいるでしょう。
  • 勝ち点で1位、得失点差も最も良い状況下で、オーストラリア戦の結果によっては私が去らないといけないと書いた方々に関しては、私は攻撃だと受け止めました。

まさに、「餌にまんまと食いついたね、残念だけど辞めないよ、バーカバーカ!」と顔に書いてあるようなカウンターパンチでしたね(笑)。

まあマスコミとしては代表監督がネタを提供して、その挙句に辞任してくれれば新聞が売れるから煽っている人たちなので、基本的にはほっときゃいいわけですが、以下の発言については注意が必要でしょう。

  • 私の仕事は、前任者と少し違うかもしれませんし、外交的なことはやっておりませんので、それが良いと思う方もいれば、そうでない方がいるかもしれません。
  • 例えば20歳そこそこの選手が2人いたり、そういう若い選手を使うことに全員が納得していたわけではありません。

ハリルホジッチ反対派の先鋒だった木崎伸也氏が、Foot!でも語っていた事ですが、ハリルホジッチの手腕に対して技術委員と選手の一部からも疑問符が出ていて、オーストラリア戦の前にハリルホジッチの進退について検討していた事は確かなようです。

監督として能力も経験もハリルホジッチに及ぶ人間が皆無の、技術委員メンバーに評価されるという図式も失笑モノですが、今まで散々類推されていたように、選手選考について何らかの圧力、具体的ではなくても忖度の押しつけはありそうです。

そりゃまあ、スポンサーや広告代理店にしてみれば、自社のシューズを履いた選手が起用されないと文句の1つは言いたくなるでしょうし、協会の営業担当が板挟みになって苦悩する姿は十分想像されます。その恨み節が身内の技術委員会メンバーに波及する事もあるでしょう。

ザックやアギーレなら、そういったクラブでは常識の圧力に対して上手く立ち回る経験は積んでいるのでしょうが、トルシエやオシム、ハリルホジッチは聞きそうにないですからね。オシムはまだユーモアや禅問答で煙に巻くからまだマシでしたが、トルシエとハリルホジッチは喧嘩上等だから炎上しまくり(笑)。

アジア予選通過で沈静化はするでしょうが、まだまだマスコミは全然懲りてないようです。しかしアギーレって・・・それも君たちマスコミが煽って辞めさせたようなもんでしょうに、一体どの口が喋っているのか(苦笑)。こんな鶏頭ぶりでは、これからもはた迷惑なプロレスは続きそうですなあ・・・