「岡崎が開幕戦ゴールを決め、岡崎が退いてからサンドバッグでバカ試合を落とす」イングランド・プレミアリーグ 第1節 アーセナル-レスター

イングランド・プレミアリーグの開幕戦、レスターはアウェイでアーセナルとの対戦。

レスターはフートが負傷でCBにはモーガンと新加入のマグワイアが入り、中盤はチェルシーの移籍が噂されているドリンクウォーターに変わってジェームズ、2トップにはヴァーディと岡崎が並んだ例年通りの4-4-1-1。

怪我人が多いアーセナルは、CBがホールディング、モンレアル、コラシナツ、中盤がベジェリン、ジャカ、エルネニー、チェンバレンの4人、前線がウェルベック、新加入のラカゼット、エジルと並んだ3-4-3というフォーメーション。

試合はいきなりクロスカウンターで始まる。開始わずか1分40秒に、右サイドへの展開からダイレクトのアーリークロスをラカゼットが頭で決めて、アーセナルが先制点をゲットすると、4分にはショートコーナーからオルブライトンのクロスを新加入のマグワイアがファーで折り返、し岡崎が頭で押し込んでレスターが早速同点に。

アーセナルは追いつかれたものの、3バックでヴァーディと岡崎のプレスを外しつつビルドアップ、WBに入ったベジェリンがサイドチェンジで基点になり、CBの一角に入ったコラシナツが攻撃参加するというミシャサッカーっぽいワイドな攻撃でレスターを圧倒、レスターはマフレズ、オルブライトンの両SHが押し下げられて2トップが孤立する苦しい展開。

ところが28分、アーセナルのパスミスを拾ったオルブライトンがフリーでクロスを上げると、中へ飛び込んだバーディーが足で合わせてレスターがわずかなチャンスで2点目を決めてしまう。さらに32分には、またもオルブライトンからのクロスを岡崎が中でヘッドするも、シュートは枠を外れてしまう。

しかしアーセナルも、前半ロスタイムにエジルからのスルーパスを受けたラカゼットが裏へパスを出し、オフサイドに見えたが最後は折り返しをウェルベックが押し込んでアーセナルが同点に追いつき激しい前半戦を終了する。

落ち着いて試合を進めたいアーセナルだったが、早速7分にロングパスからバーディーの抜け出しに、アーセナルGKチェフが飛び出してギリギリのクリアで冷や汗を流すと、15分にマフレズのCKからニアに飛び込んだバーディーが頭で流してレスターが再びリードを奪ってしまう。

後半20分を過ぎると、プレスにポストにと走り回っていた岡崎に疲れが見え始め、アーセナルはジルーを投入して4バックに変更。レスターも26分に岡崎を下げてアマーテイ投入して4-1-4-1にして対応するも、さらにヴァーディが孤立して厳しい状況に。

たまらずレスターは36分に、怪我で先発から外れていたイヘアナチョを投入、岡崎と同じポジションに置いて再び4-4-1-1に戻すも同じ仕事を彼が出来るはずもなくサンドバック状態は続き、37分にアーセナルのCKから何故か右サイドでドフリーな選手が3人も発生し、そのうちのラムジーがクロスを受けてうまく流し込みアーセナルが同点に追いつくと、40分にもCKからジルーが高さで勝って逆転ゴール。

これでさすがにレスターは力尽き、開幕戦はホームのアーセナルが何とか4-3で勝利、レスターは上手くバカ試合に持ち込みながらも、残念ながら勝ち点をゲットすることが出来なかった。

岡崎はイヘアナチョの加入でサブ確実とも言われていたが、開幕からしっかり先発で出場、孤立しながらも巧みなトラップとポストプレイで奮闘、先制ゴールも奪ってみせると、彼が退いてからはプレスが効かずにサンドバックから逆転負けと、やはりレスターには欠かせない重要な選手である事を証明する活躍だった。

最近、ハリルホジッチは岡崎をセカンドチョイスにしてしまっているけど、イラク戦は不調の久保より岡崎を使うべきだと思っていたし、苦しい時ほど力を発揮してくれる選手だから、もし最終予選がサウジ戦までもつれこんだら、絶対に彼の力が必要になるはず。そう確信させる開幕戦であった。