「時代の先駆者が、Jリーグに来てしまった故の悲劇」浦和ペトロビッチ監督の解任

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土曜日の試合で下位のコンサドーレ札幌に対し、まさかのハーフタイム3人替えで結局9人で戦う羽目になってあっさり連敗、J1のここ8試合でわずか勝ち点6、順位こそ8位に留まっているものの首位から勝ち点12差となった事で、とうとう浦和のペトロビッチ監督が解任されてしまいました。

毎年、好成績を挙げながらも結局ルヴァンカップしかタイトルを取ることが出来ず、浦和のようなビッグクラブで良く我慢出来るなと思っていたのですが、さすがにいつまで経ってもベンゲルを切れないアーセナルほどの辛抱強さは無かったようですね(笑)。

良いチームは作るんだけど勝負弱い、槙野、森脇、柏木、西川らがミシャチルドレンと呼ばれるように、足元に長けた一部の選手を重用し過ぎる、守備戦術の練習をほとんどやらない事から、ネタ扱いされがちな監督ではありますが、個人的にはある意味天才的な監督だと思っています。

ミシャの代名詞である3-4-3戦術についても、長らく奇抜で特異な戦術に思えたのですが、今や3バックは4バックに代わって世界の主流になりつつあり、特に4-4-2のゾーン・ディフェンスに対して、3バック(4バック+アンカー)でのビルドアップと5トップでの攻撃はもはや戦術の定石となりつつあります。この戦術を、10年以上前から採用していたのですから、まさに時代の先駆者と言えるでしょう。

ただミシャ監督にとって不幸だったのは、その舞台がJリーグだった事。日本じゃ戦術にこだわる監督はあまり評価されませんし、5トップが本来の威力を発揮するほどコンパクトなゾーン・ディフェンスを取るチームは少なく、5トップ状態からの守備に必須のゲーゲンプレッシングは、選手の守備能力の低さと日本の夏場の暑さで徹底しきれず、最後までカウンターに弱いというレッテルを剥がすことは出来ませんでした。

2006年にサンフレッチェ広島に来るのではなく、ブンデスリーガあたりのチームを率いていれば、今頃は名将としてビッグクラブの監督になっていたかもしれません。今からでは体調面の問題もあって難しいかもしれませんが、是非とも欧州の1部リーグで指揮をとるペトロビッチ監督の姿を見てみたいものです。どうもお疲れ様でした!

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2017/07/31 | Jリーグ

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