「ドルトムントとセビージャ、そして浦和とセレッソにはどちらも差があった」国際親善試合 セレッソ大阪-セビージャ

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14000人という観客数で空席が目立つ長居スタジアム、元セビージャの清武は故障で欠場と、ちと寂しい状況で行われたセビージャとの親善試合。しかし試合内容はヌルい雰囲気を吹き飛ばすような、セビージャのハイクォリティなサッカーに目を奪われた。

セビージャのフォーメーションは4-1-2-3だが、攻撃時はアンカーのエンゾンジが下がって3バックのようになり、SBが高い位置に上がった3-2-4-1で4-4-2のセレッソに対して完全にサイドで数的優位を保ち、セレッソのSBが対応してサイドに出て来ると、それで空いたスペースにボランチが入って面白いようにセレッソの守備を崩し続けた。

もちろん個人能力も段違いで、セビージャの選手は正確なボールタッチと早いパススピード、1対1での個人技で素早く簡単に攻め切ってしまう。セレッソのゾーン・ディフェンスはディアゴナーレ、つまりスペースのカバーが完全に後手を踏んでセビージャの攻撃スピードに間に合っていなかった。先制点はキム・ジンヒョンのファンブルから生まれてしまったが、それ以前に彼が4点ぐらいはファインセーブで防いでいたので責められない。

守備面でもセビージャのゲーゲンプレスは完成度が高く、ボールを奪われてもファーストディフェンスが極めて早い。このファーストディフェンスを突破すれば、セレッソにとっては美味しいカウンタースペースが生まれるはずなのだが、セレッソの選手は1人でマークを剥がす能力を持っていないので、ここを打開すればというタイミングでバックパスへ逃げてしまう事が多く、ボールが後ろに戻った間にすぐさまセビージャは守備陣形を整えてしまう。

前半は、柿谷のクロスから水沼のヘッドぐらいがチャンスらしいチャンスで、ボールポゼッションが28%とほぼ何もさせてもらえなかったセレッソだったが、後半から山村をボランチに下げ、柿谷と杉本を2トップにした5-3-2にフォーメーションを変更、サイドのスペースを消した事でようやく守備が少し安定、後半10分に誤審気味の判定でPKを与えて2点目を決められてしまったが、何とか試合を膠着状態に持ち込む事ができた。

後半も終わりごろになると、セビージャもさすがに疲れが見え始め、セレッソもようやく相手のスピードに慣れてワンタッチでボールを繋げるようになり、徐々にカウンターから攻撃の形を作り始める。そして後半35分に、GKからのキックをリカルド・サントスが競り勝ち、そこからパスを受けてライン裏へ抜け出すと、シュートはポストに当たったが跳ね返りを福満が押し込みセレッソが1点を返す。が、ロスタイムにカウンターから山下とキム・ジンヒョンが見合ったところを押し込まれセビージャに追加点、そして試合終了。

ドルトムントと対戦した浦和に比べても、一方的にやられた感が強い試合だったが、それはドルトムントに比べてセビージャのほうがチームの完成度が高いという面と、5トップに対する4バックでの対処に慣れていなかったところ、そしてACLなどの国際経験が乏しく、世界レベルに対応するまでに時間がかかったという点で浦和とは差があったように思う。そういう意味では、山口蛍と柿谷にはもうちょっと頑張ってほしかったのだが・・・

上西小百合議員が、ドルトムントとの試合で「浦和酷い負けかた。親善試合は遊びなのかな。」とツイートして大炎上したニュースがあったが、その発言に対してはアホらしくて触れる気にもならないが、もっとJリーグはこういう試合をして常に世界との差を視野に入れ続けるべきなのは確かである。

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