”和製ゴレツカ”、鎌田大地がフランクフルトへ移籍!
- 2017.06.28
- ドイツ・ブンデスリーガ
つい先日、堂安律選手がオランダのフローニンゲンへの移籍が決まったところですが、その直後に今度はサガン鳥栖の鎌田大地選手がドイツのフランクフルトへの移籍合意というニュースが入って来ましたね。
そんでまた今日はU-20日本代表のGK山口瑠伊選手が、フランスのロリアンからスペイン3部のエストレマドゥーラBへ移籍と、話題を追っかける方も忙しい状況です(笑)。
まあプレイを全然見ていない山口選手はともかくとして、フランクフルトが鎌田にオファーをしたという一報を最初に聞いた時は、トゥーロン国際大会に出たぐらいで特にユースW杯や五輪で活躍したわけでも無いし、もちろんフル代表に選出された事も無いので、ちょっと意外な気はしたのですが、良く考えると目の付け所が面白いなと思いましたね。
プレイスタイル的には、身長があるのに足元のタッチが柔らかく、中田英寿のように背筋が立って姿勢の良いドリブルが示すように、アイデアや判断のスピードに優れているけども、トップ下としてはやや得点力が弱く、試合から消える事も多い天才肌という感じでしょうか。
現役選手に例えると、今コンフェデでブレイク中のドイツ代表ゴレツカに似ている気がします。彼も身長が高くてスピードやドリブルには光るものがありましたが、シャルケで試合に出始めた頃はムラが大きくて不安定、シュートもあまり決まらない選手でしたからね。
ただニコ・コバチ監督率いるフランクフルトは、戦術的にトップ下らしいトップ下を置かない(置いてもマイヤー(笑))ので鎌田が起用されるのはおそらくウイングやインサイドハーフになる気がします。そうなると当然ながら高い個人守備力や戦術理解度が必要になって来るので、そこを開幕までにどこまで指導で伸ばせるか。チームメイトに長谷部がいるので、そういう部分でアドバイスをもらえるのは大きいですね。
とは言え、すぐに即戦力になるのは難しいとは思いますが、悠長に成長を待ってくれないのもヨーロッパの現実なので、夏の練習やプレシーズンマッチでの起用で結果を出し、開幕戦でベンチ入りという流れになってくれる事を期待したいですね。
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