「閉塞感が漂うチームの中で、一服の清涼剤になった久保君の二発ギャグ」U-20国際親善試合 日本-ホンジュラス

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昨日は6時半からこの試合のストリーム配信があると聞いて、録画では見られないかなと思ったのだが、後で画質は悪いがYoutubeで見られることが分かり帰宅後観戦。

U-20のアジア予選で、ボランチの坂井がフィールドプレイヤーの中で最少クラスのボールタッチ数を記録するという、現代サッカーにおける必須事項とも言えるビルドアップを根底から否定した画期的なサッカーを見せてくれて仰天したんだけど(苦笑)、おそらく内山監督にとって現時点でのベストメンバーであろう前半のサッカーは、その悪夢を思い出させるものだった。

日本のフォーメーションは4-4-2で、ホンジュラスも同じ4-4-2のマッチアップだったんだけど、日本は組み立てで数的優位を作るような動きが無く、FWもボールを受けに降りて来ないので、攻撃はSBからサイドに張ったままのSHへの縦パスのみ。攻撃がサイド偏重で両サイドが上がっている2バック状態なので、ホンジュラスが縦パスを出したら1人がマークに行くと、あとはCB1人だけでカバーしないといけないハードモード。ホンジュラスの1点目はまさにその形で、あれではCBも為す術がない。

それにFWは前に張ったまま、SHもワイドにポジションを取ったままなので日本の布陣は横へ間延びし、相手のボールキープやドリブルに対しては常に1対1の同数で止めることを強いられてしまう。しかもCBの中山、富安は決して俊足ではなく、坂井もフィジカルについてはアジアレベルですらない。まだホンジュラスだったから抜かれても大きな危険は無かったものの、これがU-20本番の南アフリカやウルグアイ相手だとズタズタにやられてしまうだろう。

と、絶望しか無かった前半の内容だったが、後半になると多少マシになる。ボランチに交代で入った市丸は、インサイドハーフ的なポジションで、同じガンバの堂安、初瀬と右サイドでトライアングルを作り、それまでサイドに張ってばかりだった堂安が市丸から中でボールを受け、出来たスペースを初瀬がオーバーラップするなど、ひたすら硬直化していた攻撃に初めて流動性が生まれる。

そしてこれは内山監督の指示かどうかは不明だが、左サイドでも小川が流れてボールを受け、三好がインナーラップで飛び出すなどこちらも良いリズムが生まれだす。ただそうなると、アンカーが坂井1人になってしまうのが怖いが・・・つーか、坂井は本来トップ下かSHが適正ポジションだと思うのに、頑なにボランチで使っているのはある意味本人に対するイジメのようにしか思えないのだが。

後半15分に、注目の飛び級15歳久保君を含めた5枚選手替え。久保君はいきなり右サイドからドリブル2人抜きノールックスルーパスを決めるなど、足に吸い付くトラップと卓越したプレービジョンを発揮、この世代でも技術では飛び抜けたレベルにある事を示した。45分ハーフの試合ではシュートを打つまでは行けなかったが、次の30分間の試合では、相手に倒されたところにボールが転がり、寝そべりながらシュートを打ったり、最後は完璧なトラップから抜け出してループシュートを放つもボールはギリギリ枠の外と、見どころが少ない試合でプロらしく話題を提供してくれた(笑)。

という半分冗談はさておき、堂安や遠藤はホンジュラスの選手にマークを受けても強引に突破しようという姿勢を見せていたが、久保君の場合はフィジカルコンタクトを受ける前にトラップで前を向き、相手の逆を突くドリブルで交わしていくなど、そもそもフィジカルでの勝ち負けとは次元の違う部分で勝負をしている。

かつて、「フィジカルでは世界に勝てないから」といって、複数人でのダイレクトパスサッカーを育成方針に掲げ、結果日本は世界レベルでは個人で戦えない選手を大量生産してしまったわけだが、本来は久保君のような「フィジカルを問題にしない個人戦術」を掲げるべきだったのだ。とは言え掲げただけで実現出来るほど甘くはないだろうが、久保君の活躍が、過去の育成方針の過ちを見直し、修正するきっかけになって欲しいと願うばかりである。

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2017/05/16 | ユース代表

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