「柴崎は初アシストも、ライバルのアーロンからはパスが出て来ず一苦労」スペイン・リーガ・エスパニョーラ2部 第38節 ウエスカ-テネリフェ

全22チームの総当り42試合と、かつてのJ2のようにタフなスペインリーグ2部も残り5試合。と言っても、3~6位のチームはさらにプレーオフが待ってるのだから大変である。5位のテネリフェは、そのプレーオフ圏内を争う6位ウエスカとの直接対決。

柴崎は今節もスタメンで出場したが、すぐSHとしてプレイした過去の試合とは違って、時々ポジションチェンジでサイドに行くことはあったが、ほとんどの時間帯で4-2-3-1のトップ下として出場した。

試合開始直後からスコアはいきなり動く。3分に柴崎が自陣から長いスルーパスを出すとロサノがこれに反応、ドリブルで持ち込みニアにシュートを打つと、何故か相手GKが全く反応できずボールはゴールに入り、柴崎にとっては初アシストとなる先制点を決めるが、その後はテネリフェはなかなかラインを上げられず波状攻撃を食らい続けて耐える時間帯が続く。

しかし柴崎によってカウンターの精度が増したテネリフェは、前半17分にロサノがDFの裏へ抜け出すが、並走していた柴崎じゃなくて外のティロネに出して結局シュートをふかしてしまう。が、23分にロングボールからオフサイドぎりぎりで抜け出したロサノが落ち着いてファーへ流し込みテネリフェが2点目をゲットする。

31分には柴崎のアウト気味のスルーパスからロサノが抜け出すものの、判断が遅れてコースが無くなりシュートは防がれ、37分にはまたもロサノ抜け出すがシュートはファーへ外れるなど、前がかりになるウエスカに対してカウンターから何度か追加点のチャンスはあったがものに出来ず、前半を折り返す。

後半も、18分に柴崎がダブルタッチで相手の守備を抜こうとするもファール取ってもらえず、24には柴崎からダイレクトのスルーパスが炸裂するも、相手GKにギリギリ飛び出されてセーブされるなど柴崎を中心にテネリフェが攻撃を仕掛けるが、後半14分にロサノから交代したスソが前線で基点になれず、徐々にテネリフェのリズムが落ちて行く。そして後半31分に、ウエスカのFKから最後はラザロに頭でねじ込まれて1点差。

スソは後半34分に裏へ飛び出してパスを受けようとした柴崎に、まるで敵のタックルのようにボールに行って柴崎と交錯して倒れる始末。そして41分に、またもラザロがゴール前で受けて反転すると、これをテネリフェの選手が後ろから倒してしまってPK。2-2にされてからラザロが2枚目のイエローで退場するも、試合はそのまま動かず両者痛み分けの2-2で終了。テネリフェの順位は5位と変わらず。

テネリフェの中ではサイド攻撃の軸になっていたカミーユの負傷と、ロサノからスソへの交代がテネリフェにとっては痛かったが、そもそも選手層が薄すぎるよね。そんな中でも、柴崎は相変わらずチームの中では図抜けたアイデアとプレイ精度を見せつけたが、出場すると柴崎の代わりにセットプレイをプレイするアーロンが、ライバル視しているのかもしれないが、あまり柴崎にパスを出してくれない様子(笑)。そのあたりの関係性が向上すればもっと良いチームになりそうなのだが・・・