「中国&オイルマネーの一本釣り」2026年W杯、アジア出場枠が8.5に拡大決定!

以前からニュースに上がっていた、2026年W杯からの出場国の大幅拡大の件ですが、FIFA理事会で承認され、日本が所属するAFCには8枠+プレーオフ1枠の8.5枠が割り当てられる事になりました。

他の大陸からは、欧州が16(現行は13)、アフリカは9.5(同5)、南米は6.5(同4.5)、北中米カリブ海は6.5(同3.5)、オセアニア1.5(同0.5)に拡大されますが、アジアとアフリカの差が最も多いことを見ても、FIFAの狙いが良く分かりますね。

アフリカは南スーダンのような壊滅的な国もありますが、ナイジェリア、南アフリカ、アンゴラはアフリカの経済大国と呼べる存在ですし、コートジボワール、エチオピア、ケニア、マリ、ルワンダ、セネガル、タンザニアといった国も政情が安定し、いわゆる中産階級が生まれつつあるようです。

アジアの場合は、もちろん中国マネーとオイルマネー。中国はアジアの強国になると言われ続けて幾星霜、何年たっても代表での自滅が続き、カタールは開催国でW杯初出場という不名誉な新記録を打ち立ててしまいましたからね。FIFAとしても収入拡大のためには大鉈を振るうしか無かったんでしょう。まあ、8になったからといって必ず中国が上がるとは限りませんが・・・(笑)

もっとも、日本もこれで予選突破は当たり前と考えるのも危険です。何と言ってもサッカーは世界での経験が重要な事は、フランスW杯前後の日本を比べれば良く分かることです。W杯が夢のままと諦める国と、チャンスがあると思える国では、若い世代のモチベーション、成長度合いがまるで変わるはず。そもそも日本がそうやって化けた国ですからね。

これに気を緩めず、常時アジアのトップに立てるように、拡大W杯でもベスト4が狙えるような長期的視野を協会には持っていただきたいものです。