「3-4-3でさえ輝く香川の好調を、第2レグではもっと活かすべき」UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝 第1レグ ボルシア・ドルトムント-モナコ

昨日は飲み会のあと、風呂も入らず見事に沈没、今朝になってから1.5倍速で試合を見たので簡単に。

まあ一言で言ってしまえば非常にもったいなかった試合だったかなと。

おそらく前日に起こったバス爆破事件の影響で選手はほとんど眠れなかったはずで、バルトラが負傷したためベンダーを3バックの一角として起用したのだが、モナコが4-4-2ながら右SHを上げて3トップ気味にしてドルトムントの3バックにプレスをかけて来たので、ビルドアップが機能せず前線のオーバメヤン、デンベレ、香川の3トップに対して前半は良いボールが入れられなかった。

その上、モナコの1点目はゴールを決めたンバッペが明らかなオフサイドで、2点目はベンダーのオウンゴールとは言え、その前にファルカオと接触してバランスを崩したのが影響していたようだし、ドルトムントは全体的に審判の判定に泣かされて前半のうちに2失点と、運にも恵まれなかった。

後半からシャヒンとプリシッチを投入すると、ドルトムントはWBが前線の位置まで上がってモナコの4バックに対してサイドで数的優位に立ち、特にプリシッチと香川の位置が縮まって良いコンビネーションが作れるようになってから戦況が一変、後半12分にラインギリギリで飛び出した香川の落ち着いたアシストで1点差に追いつく。

その後は圧倒的にドルトムントがボールを支配してチャンスを量産したのだが、この時間帯で同点に出来なかったのが痛かった。そして34分にソクラティスのミスを拾われてンバッペに3点目を決められ、ドルトムントファンは意気消沈。

後半39分にシャヒンからのパスを受けた香川がトラップと切り返しでDFを交わし、2点目のゴールを決めたが反撃もそこまで。試合は2-3のまま終了、ドルトムントが勝ち上がるには敵地での2点差以上の勝利が必要になった。

ドルトムントは負けたとは言え失点は判定と守備陣の単純なミスからであり、第2レグでの逆転は十分に可能である。後半の試合内容を見ても、香川を孤立させなければ必ず決定的なチャンスを作る能力があるので、次は最初からロイスやプリシッチを起用して香川をトップ下にした4-2-3-1の形で試合をスタートして欲しいところだ。