「ビラス・ボアス監督の仕掛けた罠に嵌った浦和を、右腕一本で西川が救う」アジア・チャンピオンズリーグ グループF 浦和レッズ-上海上港

グループ3連勝で首位を走る上海上港を、2勝1敗で2位に付けている浦和がホームに迎えたACL第4節の上位対決。昨日の生放送はスカチャンでしかやってなかったので、翌日のBS再放送のほうで試合を確認。

浦和はズラタンとラファエル・シルバの2トップに、柏木がトップ下に入った3-4-1-2で、上海はエウケソンの1トップに、オスカルがトップ下に入った4-2-3-1というフォーメーションで試合開始。

最初にペースを握ったのは浦和で、守備時には4-4-2になる上海に対して、3バックとボランチ、WBの間でプレスを交わして上手くビルドアップし、サイドのコンビネーションから上海陣内に攻め込んで行く。上海は前線の4人と後ろの6人が間延びしていて、トップ下のオスカルまでほとんどボールが渡らない。

しかしこれはある意味上海のビラス・ボアス監督にとってはプラン通りだったのではないかと思う。浦和はパスこそ回すけれども、1対1のマークを剥がすようなアクションが出来るのは、せいぜいラファエル・シルバと駒井、宇賀神ぐらいで、柏木はボールに絡みはするけどマークがある状態では前を向けず、相手にとっては怖さが感じられない。

そして前半30分ごろから上海がラインを上げ始めると、相変わらず守備組織が怪しい浦和はウーレイの切れ味鋭いドリブルに翻弄され、ゴール前で左右にボールを振られてあっさり決定機を献上するも、ゴール前でドフリーになったルーウェンジュンのヘディングはポストに当たって命拾い。

ところが前半の43分に、浦和は青木の縦パスを受けたズラタンがラファエル・シルバにボールを出すと、ラファエル・シルバは相手DF3人に囲まれながらシュートを放ち、これが上手くコースに飛んで劣勢になりかけていた浦和の方に先制点が入ってしまう。

後半になると、上海はフォーメーションを4-3-3にしてオスカルをインサイドハーフに置き、オスカルが中盤でボールを多く触れるようにして来た。このオスカルから浦和の選手が全くボールを奪えず、特に柏木の軽さが狙われてチンチンにされると、パスを自在に配給されて浦和は一気に劣勢となる。さらに何故かボランチで効いていた青木をミシャが下げた事で、さらに浦和の悪循環が加速する。

が、ここで立ちはだかったのが守護神の西川。後半早々に食らったエウケソンの強烈なシュートを連続で弾き返し、19分にはオスカルの切り返しにあっさり引っかかった柏木がPKを与えるも、西川はこれを腕1本で防いでしまう。さらに30分、ルーウェンジュンのクロスをカバーに入った槙野の腕に思いっきり当たって2度めのPK、しかしオスカルはこれもクロスバーの上に外してゴールならず。

後半36分にようやく那須を投入、遠藤がボランチに入った事で浦和の守備が少し安定、その後はカウンターから浦和もいくつかチャンスを作るが決められず、4分のロスタイムも何とか粘って守り切って浦和が1-0で勝利、得失点差で上海を上回ってグループ1位に浮上、次節で引き分け以上だと突破が決まるポジションに立った。

まあ、今時バルサでさえ諦めている、攻撃さえしていれば守備はいらない、劣勢でも攻撃陣をフレッシュにしたら挽回出来る、というミシャ監督のバンザイアタック采配にもかかわらず良く勝てたなと(笑)。上海はフッキが欠場するなどの運もあったが、間違いなくアジア最強レベルのチーム相手に勝てた事は自信に繋がるはず。あとはラファエル・シルバ以外にも個人で勝負出来るFWがいればいいんだけどね・・・夏に補強しないんだろうか?

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