「内田の復帰ぐらいしか見どころが無かったシャルケ」UEFAヨーロッパリーグ グループI ザルツブルク-シャルケ

昨日は休肝日の予定だったのに思わぬ飲み会が入ってしまい、酒が入った状態で試合を見たので記憶があやふやなのでレポートは簡単に。

ヨーロッパリーグのグループステージも最終節。グループIで既に首位突破が決まっているシャルケと、逆に敗退が確定しているザルツブルクという完全な消化試合。なのでシャルケはヘヴェデス以外は前節からスタメンを総とっかえ、ザルツブルクも前節はサブだった南野が先発となった。

シャルケのフォーメーションは3-4-1-2で、ザルツブルクは4-4-2。本来であれば3バックはゾーンの4-4-2に対して戦術的に優位性を保てる形なのだが、シャルケの3バックは単にゾーンを作って並んでいるだけで誰が誰をマークするかがはっきりせず、何度もラインの前で基点を作られてはDFの裏へとパスを通されてしまっていた。

前半22分の先制点も、同じような形でラインの前でシュートを打たれ、そのこぼれ球を拾われてサイドのスペースへ走り込んだ選手にスルーパスが渡った形で、シャルケのDFはほぼ全員がボールウォッチャーになってしまっていた。

ただ、ザルツブルクもこの先制点の後は攻撃陣のアピール合戦となってしまい、18本放ったシュートのうち枠内は4本で、ほとんどがPAエリア外から強引にシュートを打つばかりで、FWであるはずの南野は中央でなかなかボールが受けられず、サイドに流れて基点となるプレイが多かった。そして枠に飛ばしたシュート2本がいずれもオフサイド、最後はPA内で切り替えしてからのシュートを内田に阻まれるなど、体は切れていたように思うがアピールが成功したとは言いがたかった。

シャルケはミドルやセットプレイで惜しいチャンスはあったのだが、ザルツブルクGKスタンコビッチのファインセーブに阻まれて得点ならず。ロスタイムにはGKを上げて同点を狙うもののカウンターを食らい、内田が何とかプレイを遅らせようとしたがパスをつながれ、最後は無人のゴールへと2点目を決められてジ・エンド。シャルケにとっては内田の復帰だけしか明るい材料の無い、文字通りのお寒い試合になってしまった。