「残留争いチームの悲哀は、日本もドイツもやっぱり同じ」ドイツ・ブンデスリーガ2部 第15節 エルツゲビルゲ・アウエ-シュツットガルト
- 2016.12.05
- ドイツ・ブンデスリーガ 未分類
昨日はセレッソ対岡山のJ1昇格プレーオフを見た後、たまたまDAZNでライブでやっていたアウエ対シュツットガルトの試合を前半途中から見てみた。
アウエのスタジアムは改修途中のようで、ゴール裏はぎっしり人で埋まっているのだがバックスタンドは無人というシュールな映像になっていた(笑)。つーか、日本じゃこんな状況で試合をするなんて考えられないけどね。
さて試合は、ホームのアウエが勢い良く攻めてシュツットガルトが守りを固める展開で、浅野はいつものように右ウイングで先発しているのだが、ほとんどの時間はSHとしてサイドのスペースを埋めるだけでほとんどボールに触れないなあと思っていたら、前半13分にCKからパヴァールが頭で流したボールをフリーになっていたバウムガルトゥルが押し込んでシュツットガルトがあっさりゴール。
そして24分には、いまやシュツットガルトのホットラインとなったマネから浅野にサイドチェンジが渡り、浅野がファーサイドに上げたクロスをゲントナーが右足ボレーで合わせると、アウエのGKが手に当てそこねてゴールに入るラッキーな2点目。アウエはせっかく良い攻撃をしていながらも、つまらない守備のミスからみすみす2失点してしまうところは、Jリーグの残留争いをしているチームと一緒だなと妙な親近感を持ってしまった。
後半もアウエが攻めてシュツットガルトがカウンターを狙う展開は続き、15分には浅野が左サイドをフリーで抜け出し、ファーサイドにはテロッデがフリーになっていたが浅野はシュートを選択、これがクロスバーの上を大きく越えてしまって怒るテロッデ。こんな場面ではせめて枠に飛ばさないとね・・・こういう部分がまだ浅野には足りないところだ。
シュツットガルトは、後半22分にテロッデがポストプレイから裏へ流したボールをマネがGKを交わして3点目、浅野が交代した31分にはインスーアからのクロスをテロッデが頭で競ると、こぼれ球がフリーになっていたマネの前に転がって難なくドッペルパックの4点目。これで完全に試合は決まり、後半35分からは細貝も出場して試合を締め、シュツットガルトがアウェイで4-0の勝利を飾った。
アウエはチーム全体で頑張っても点が取れないのに、シュツットガルトは浅野、テロッデ、マネの3人だけで点を取れるという効率性の差、「点を取る」事についてはチーム力よりも個人能力が物を言うという、サッカーの厳しい現実を見せつけられるような試合だったね。
-
前の記事
「セレッソが昨年の雪辱を果たし、3年ぶりのJ1復帰を決める」J1昇格プレーオフ決勝 セレッソ大阪-ファジアーノ岡山 2016.12.04
-
次の記事
「酒井高徳のボランチを例えれば、”軽率な長谷部”」ドイツ・ブンデスリーガ第13節 ダルムシュタット-ハンブルガーSV 2016.12.06