「セレッソが昨年の雪辱を果たし、3年ぶりのJ1復帰を決める」J1昇格プレーオフ決勝 セレッソ大阪-ファジアーノ岡山

「セレッソが昨年の雪辱を果たし、3年ぶりのJ1復帰を決める」J1昇格プレーオフ決勝 セレッソ大阪-ファジアーノ岡山
今年はJ2で4位のセレッソ大阪と、6位のファジアーノ岡山の対戦になったJ1昇格プレーオフ。昨年はアビスパ福岡との決勝で、87分に同点ゴールを食らって涙をのんだセレッソが今度は岡山を1-0で下し、3年ぶりとなるJ1昇格を果たすことになった。

ただ、この試合もチームとしての出来は岡山のほうがはるかに良かった。岡山は3-6-1のフォーメーションで、セレッソの2トップに対してCBが3枚で対応、WBはSBが、ボランチはボランチでマークと非常にオーソドックスなマンマークなんだけど、岩政を筆頭として高さ、集中力、運動量に優れ、90分を通じてセレッソの前線にほとんど仕事をさせなかった。

とは言え、セレッソの前線が働けなかったのは個人の責任ではなく、とにかくチームとしてサポートする動きが無い事が理由である。4-4-2というサイド攻撃が主体のフォーメーションでありながら、SHの杉本や清原がボールを持っても追い越す選手は皆無で、柿谷は適当なロングボールを追っかけて走るだけで終始孤立、シュートはソウザなどが博打的に打つミドルだけと、相変わらずチームとして崩す形が全く見られない。

後半開始から岡山がアクセルを踏み込み、とにかく速いタイミングで前線へとボールを送ってセカンドボールを拾い、WBがセレッソの4-4ゾーンの外側から攻め立て、後半4分に三村がキム・ジンヒョンにセーブされたが決定的なシュートを放った時には、これは岡山が勝つのではないかと思ってしまった。

しかし後半10分に、セレッソがCKからソウザがヘディングで合わせたこぼれ球を清原が押し込んだ事で全ての運命が動いてしまった。これでセレッソは無理に攻める必要が無くなり、山口とソウザは相変わらず動き回りはするけど比較的守備に集中するようになって、セレッソに少し安定感が出始める。

試合残り15分から岡山は早くも岩政を前に上げてパワープレイをするが、セレッソも高さのある山村を投入して対抗、ロスタイムは5分もあったがセレッソはゴール前に選手を固めて何とか最後まで守りきり試合は1-0で終了、3年ぶりのJ1昇格を決めた。

ぶっちゃけセレッソに言いたいことはたくさんあるが、一応地元のチームだし、山口や柿谷のようなJ2に居てはいけない選手が揃っていたので個人的にはホッとしている。岡山はプロビンチアながらフロントが優秀で地域密着のお手本なので、来年は是非ともJ1に来て地元を盛り上げてもらいたいと思う。

香川から早速お祝いのツイートが来てますな。ともかくセレッソの選手、関係者、ファンの方々は本当におめでとう!来期こそはまともな監督を呼んで、本来の能力を発揮してもらいたいね。