「今までの試合とは全く違った相手がやって来る」リオ五輪サッカー スウェーデン戦展望

明日は運命のグループリーグ最終戦、スウェーデン戦が行われますが、試合開始が午前7時からなので今晩のうちに試合の展望を軽く書いてみます。

今までは、ナイジェリア、コロンビアとどちらかと言うと個人能力で勝負するチームとの対戦でしたが、スウェーデンはこれまでと一転して組織で戦うチームです。守備のフォーメーションは4-4-2の典型的なゾーン・ディフェンス。ただし守備の機動性は高くなく、DFラインは高く上げてコンパクトに保とうとするがCBにスピードは無く、SBも裏を取られやすいので浅野のスピードなら簡単にチャンスを作ることが出来るでしょう。

ただ、バイタルのスペースは無いので最初から大島と南野のコンビで中を狙うとカウンターをされる危険性があるので、浅野も怪我をしているという話だし、まずは鈴木武蔵を先発にしてロングボール主体でフリックなどで裏を狙わせ、リスクを軽減すると同時に3試合目で疲労が溜まっているであろうスウェーデンの消耗を誘います。そして後半から浅野を投入、バイタルに出来たスペースを使う日本の得意な形で得点を狙いたいところです。

スウェーデンの攻撃は、シンプルにロングボールを放ってトップに当て、セカンドボールを拾ってサイドに展開、そこから高さを活かしたクロスやセットプレイでチャンスを作るという単純なスタイル。しかしコロンビア戦でも終盤に惜しいシーンを何度も作ったように、人数をかけてパワープレイを仕掛けて来られると耐え忍ぶのは相当厳しいです。あくまでもラインを高く上げてFWを牽制し、ボールの出処にプレッシャーをかける守備が求められるでしょう。

まあとにかく、変な守備のミスを無くしてコンディションの悪い選手を起用しなければ、試合が行われるサルヴァドールも暑いため相手は足が止まるはずで、必ず勝機は日本にやって来るはずです。コロンビアがナイジェリアに勝ってしまうと敗退という他力本願ではありますが、そこを考えてもしょうがないので裏の試合は気にせず思いっきり自分たちの力を出しきって欲しいですね。