「何故アトレティコはこうまでレアルに強く、バルサに弱いのか」UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1レグ アトレティコ・マドリー-レアル・マドリー

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今期はリーグ開幕前のスーペルコパも含めると、何と8回も対戦する事になるアトレティコとレアルのマドリードダービー。今回のチャンピオンズリーグ準々決勝で実に7回目の対戦になったわけだが、試合はどちらも数少ないチャンスを決められずスコアレスドロー。何と、これでアトレティコはレアルに4勝3分の負けなしという結果になり、第2レグはレアルホームとはいえこの相性を考えるとどちらに転ぶか分からない状態であると言える。

同じくリーグで優勝争いを繰り広げている3強の一角であるバルサについては、逆に今期はアトレティコが3戦して全敗してしまっている。まるで絵に描いたような三すくみの結果になっていて非常に興味深いが、その大きな原因はやはり戦術の相性だろう。

この試合でアトレティコが取った戦術は、4-4-2のコンベンショナルなゾーン・ディフェンス。ただしその辺の凡庸なチームと全く違うのは、各選手がゾーンからアタックに行く動き、そこから戻る動きがどちらも恐ろしく速いこと。普通のゾーン・ディフェンスなら、アタックつまりスカルトゥーラに出た選手の穴は、周りの選手がスライド、つまりディアゴナーレして埋める動きをするものだが、レアル相手にそれを多用するとパスを回されてスライドした後の穴を突かれてしまうので、アトレティコはスライドする前にボールを奪うか、それが出来なければすぐさま戻ってゾーンを埋めている。

そしてクリロナ+ハメス・ロドリゲス、ベイル+モドリッチと揃ったレアルの強力なサイド攻撃に対しては、SHとSBがきっちりマークに付くと同時にボールサイドのCBがカバーに入って3対2の数的優位を作りつつ、ボランチが動いたCBの穴を埋め、そのボランチの穴はFWの1人が塞ぐというように、とにかく極力ゾーンに隙間を作らないための鉄の規律が徹底されていた。

レアルの攻撃の生命線はあくまで個人能力によるサイド攻撃やカウンターなので、スペースが無ければ相手のミスを待つかセットプレイに頼らざるを得ない。しかしレアルは前半早々に訪れたアトレティコのミスからベイルがGKと1対1になった場面で決められず、クリロナのFKも精度が悪く、結局アトレティコの罠から抜け出せないまま終わってしまった。

バルサの場合は、メッシのエントレリアネス、つまりゾーンの間でボールを受ける動きがキモで、そこでメッシに前を向かれてしまうとどれだけ狭いゾーンを作ってもあっさり突破されてしまうので、アトレティコと云えど誰かがスライドしてマークに付かないといけない。そうなるとどうしてもゾーンのスライドによって別の場所が空いてしまうので、メッシが突破しなくても浮き球でサイドチェンジされ、そこに飛び込んで来たネイマールらに蹂躙されてしまう。

そう考えると、アトレティコに対してはベイルではなくてテクニックがあるハメス・ロドリゲスを右ウイングに置き、左のインサイドハーフはイスコを使うほうが良いと思うのだが・・・さて第2レグではどういう選手をアンチェロッティは起用するのであろうか。

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