まずは協会が変わらなければ日本も変わらない

昨晩は祇園祭の後祭に行っていたので疲労困憊、酒を入れたら回ってしまってサッカーの試合を見ても忘れてしまいそうだったので、録画してあった「岡田武史が見たFIFAワールドカップ」を見てました。

その話はまた後にして、月曜日にフットボールチャンネルに爆弾記事がアップされてましたね。まあ、元会長の岡野さんだからこれだけ協会に対して言いたいことが言えるという側面はあるのでしょうが、それにしても直球をブチ込むなあと。いろいろ扇情的なエントリーをアップする事が多くてメディアの質としては疑問が多いフットボールチャンネルですが、今回だけは褒めてあげたいですね(笑)。ただ、二度目は期待はずれな方向に向かっちゃいましたが・・・

ザックに関する意見については、ジーコと一緒くたにしてしまったり、遠藤の調子が悪かった点を無視していたり、「選手たちが日本を発つときの表情を見たら、これはダメだと思った」とか後出しジャンケンな論法でどうかと思うんですが、川淵体制以降のスポンサー偏重、川淵院制、出入り禁止、責任の曖昧さ、人材育成の不足、原さんの技術委員長と専務の兼任など、協会批判に関しては的を射ている部分が多いと思いますね。

原さんの兼任問題については以前にも問題にしましたが、やはり改めて考えてみると現状の協会で原さん以外に外国人監督に対するルートを持っている人間がいない、そしておそらく評価も出来ないという人材枯渇の現実が大きいのではという気がします。原さんの肩を持つ書き方をすると、確かにガバナンス的な問題があるかもしれないが、自ら望んで監督探しや専務兼任をやっているのではない、と使命感に突き動かされているだけなのかもしれません。

さて岡ちゃんの番組ですが、あのコートジボワール戦を見ながら日本のコンディションの悪さ、「自分たちのサッカー」に対する疑念をすぐに指摘したように、監督としての戦術指導力や、夢見がちな部分には問題がありますけど、(開き直った時に)現状をシビアに分析する能力は日本人指導者の中では傑出していますし、監督としてW杯を二度経験している実績、そしてその実績によって欧州でリスペクトされる存在になっている立場など、協会の会長としての格は十分備えていると言えます。

以前に、ツネ様が技術委員長就任の噂がマスコミから出ましたが、協会が人材育成をしてないってのはもちろんの事、ちゃんとなるべき人がなってないのも問題なのだと思っています。大仁氏、ましてや田嶋氏なんてすっ飛ばして、まずは岡田武史会長、宮本恒靖技術委員長という体制にいち早く移行することが、日本サッカー立て直しの第一歩だと思っているのですが・・・まあどうせ無理なんでしょうけどね。