「サッカーよりも女性関係を巡るゴシップ大会」イタリア・セリエA第33節 サンプドリア-インテル

インテルFWイカルディは元サンプドリアの選手であり、彼の彼女がサンプドリアFWマキシ・ロペスの元妻で、イカルディが寝とったから離婚に至ったという噂がある上に、最近でもTwitter上で2人の論争があったと言う因縁話が世間を騒がせていたという、サッカーの勝敗そっちのけで話題になっていた試合。

試合前には両チームの選手が握手をするのだが、当然のように2人は握手を拒否。そして試合が始まるとイカルディがボールを持つ度にルイジ・フェッラーリスを埋めたサンプドリアサポーターからの激しいブーイングが飛び、しかも13分にイカルディが先制ゴールを決めると事もあろうに耳に手を当てる挑発パフォーマンスを仕掛け、サンプベンチにいたアンドレア・コスタは四文字言葉を連発してベンチにいながらイエローカード、その直後にサンプドリアがゲットしたPKをマキシ・ロペスが失敗、19分にはファールを巡る小競り合い>暴言でエデルが2枚目イエローで退場。ここまでが前半20分までに起こる(笑)。

その後も怒りに燃えるサンプドリアが1人多いインテルを攻め立てるものの、GKハンダノビッチが先のPKストップを含む4度の決定機をスーパーセーブして前半を何とか乗り切る。そして後半16分に、セットプレイからサムエルがお得意のヘッドを決めてインテル2点目、これで気持ちが切れてしまったサンプドリアに対して、イカルディとパラシオが1ゴールずつ決めてインテルが快勝という結果。

まあそういう文字通りの荒れた殴り合いと言うか劇場のような試合だったので、戦術的にほとんど見るべきものは無かったんだけど(苦笑)、長友については前半は相手の勢いに押され気味で、後半はSBの位置まで下がってスペースを埋めながら、タイミングを見て献身的に攻撃参加を繰り返していた。良い弾道のクロスも何本かあったが結果にはつながらなかった。マスコミの採点はいまいちだけど、ほとんど消えていた逆サイドのダンブロジオに比べると仕事はきっちりやっていたかなと。

インテルはこれからパルマ、ナポリ、ミラン、ラツィオと連続して上位対決が続くので、遺恨はともかくイカルディとパラシオにコンビネーションが出来てきたのは大きい。両者ともポストプレイは上手くないが、そこをエルナネスのキープ力でカバー出来ているのでバランスが取れている。この調子を最後まで維持できるかどうかだね。