「相性と展開が全てに味方」天皇杯決勝 横浜Fマリノス-サンフレッチェ広島

皆様、あけましておめでとうございます。

元旦と2日は年始参りをするためにご馳走と酒漬けになって更新する気力が出て来ないのが例年のパターンで、今年もようやく3日になっての天皇杯決勝のレポートです。

気がつけばこのブログも12年間続けている事になりますが、今年もこんな感じでダラダラマイペースでやらせていただく所存ですので、何とぞよろしくお願いします。

さて天皇杯決勝。広島と言えばペトロビッチ時代の3バック攻撃サッカーというイメージがあるが、森保監督になってからは5バックで堅くしっかり守り、中盤に揃えたテクニシャンでコレクティブなカウンターを繰り出し、先制点を取って逃げ切るサッカーに変貌している。

そのため、同じように代表クラス2人のCBがガッチリ守り、中村のボールキープとゲームメイクで確実にチャンスを作って来る横浜とは相性が悪く、今シーズンはリーグでの2戦で横浜がどちらも勝利している。

この試合でも、もともと広島は逆転勝ちが非常に少ない上に、横浜の最初の2度のチャンスで2点を取られた事でほぼ試合は決まってしまったと言える。2点を取られてからは広島がボールを保持する展開になったが、ミキッチや高萩が攻撃の形を作るものの最後の部分で中澤を中心とした守備に阻まれ、後半の15分を過ぎると29日の準決勝で120分を戦った影響からか運動量がめっきり落ちてそのまま横浜に逃げ切られてしまった。

個人的にMVPを選ぶとすれば右SBの小林祐三。先制点につながった果敢な縦突破はもちろん、リトリート気味に守る広島の守備に対しては、彼のところで仕掛けられると非常に効果が大きい。逆に広島はエースの佐藤が年末から調子が上がらず、この試合でも中澤にマークされて存在感を出せなかった事が大きかった。

ともかく、これで横浜の選手やファンはこれでリーグでの悔しさを少しは晴らせたのではないだろうか。優勝おめでとう!