「モイーズ流”勝利の方程式”」イングランド・プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド-エヴァートン

CLのレバークーゼン戦、そしてプレミアリーグのスパーズ戦とほぼフル出場の試合が続いたので、ミッドウィークのエヴァートン戦には出場しないのではと思われた香川だったが、まだファン・ペルシが怪我から回復できてないために3連続先発になった。

しかし連戦にも関わらず香川自身のプレイはまずまず良かった。エヴァートンに序盤こそ押し込まれてボールをもらえなかったが、その後はボランチの圧力がスパーズほど強くなかったのもあって、中盤でパスを受けては早いタイミングでサイドに展開して攻撃の流れを生み、香川がサイドに飛び出してウェルベックかルーニーが触るだけでゴールという決定的な場面も作り出した。

前半はチャンスに決められなくて無得点に終わったが、後半も同じように戦えば得点は時間の問題と見えたのに、何故か後半から香川はウェルベックとポジションを入れ替えて左サイドに。これですっかり中盤でのリズムを失ってしまい、守備に追われるだけになった香川は58分に交代。マンUはヤヌザイを入れてバレンシアを右SBにしたのだが、86分にそのバレンシアがクロスに対してマークを怠って失点。そのまま0-1でモイーズは古巣のエヴァートンにホームで敗れてしまった。

やっぱりモイーズにとっての「攻撃的サッカー」とは、ウェルベックやルーニーにサイドからひたすらクロスを放り込む事なんだなと得心してしまった。でなければ、ウェルベックをセンターにした挙句に香川を下げてもそのまま残すという選択はあり得ない。バレンシアを残したのも以前にそれがたまたま当たったので同じようにやれば良いと思ってしまったんだろうね・・・ある意味分かりやすい監督だ(苦笑)。

まあ、ルーニーが次節は出場停止になってしまったので、ファン・ペルシが復帰してチチャリートと2トップという選択にならない限りは香川に先発が再び回って来るだろう。58分の稼働で済んだと前向きに切り替えて、今度こそモイーズの目でも分かるぐらいの結果を出すしか無いね。

追記:

どうも香川がエヴァートン戦後に呼吸困難になって救急車を呼ぶ事態になったらしい。彼のことだから、チームの不振や自身の得点不足を一身に背負い込んでストレスが溜まっていたんだろうね。いっそ監督のせいにすれば楽になれるのにと思うんだけど、まあ絶対そうは考えそうにないし・・・あくまで精神的なもので出場に響かない事を願いたい。