「怪我人続出ながら難敵撃退」ドイツ・ブンデスリーガ第9節 ブラウンシュヴァイク-シャルケ

開幕から7戦で勝ち点1と、ブンデスリーガでダントツ最下位を突っ走っていたものの、前節のヴォルフスブルク戦で2-0とようやく初勝利を挙げて調子が出て来たブラウンシュヴァイク。怪我人続出のシャルケはそんな難敵を相手に相当苦しみはしたが、何とか試合終了間際に決勝点をもぎ取って勝利を挙げた。

今シーズンのどこが相手だったかは忘れたが、ブラウンシュヴァイクの試合をちらっと見たことがあったんだけど、まあ見事な前輪駆動の4-3-3で、中盤が抜かれたらそれで終わりみたいな試合をやっていたんだけど、この試合では非常にコンパクトで堅い守備と猛烈なプレッシングを見せ、ボアテングとファルファン、フンテラールが抜けているシャルケは前線で全くボールが収まらず、20分にロングボールからアデミに反転で抜かれてしまい、相手の狙い通りの失点を与えてしまった。

しかしこの試合でのシャルケは神様に好かれたかのように運がよく、7分後にはクロスからサライがヘディングしたボールがGKに当たり、こぼれ球をマイヤーが押し込んで同点、59分にも失点してしまったがこれまた6分後にCKからのこぼれ球を押し込んで同点、そして最後は内田のクロスがファーサイドに流れ、そこからの混戦からノイシュテッターが蹴りこんで決勝点と、3点全てがこぼれ球という、ブラウンシュヴァイクからすると何で?と言うしか無い結果だろう。

ただ、シャルケは勝ったとはいえヘーガーまでもがこの試合で負傷。不安定なサンタナ、まだまだ守備が軽いゴレツカやマイヤーを使ってこれからCLを戦わないといけないのは正直厳しい。と愚痴っても怪我が治るわけではないので、今いるメンバーで何とかするしか無いのだが・・・

内田については、この試合ではまず守備に奔走。ミスもあったが4-3-3の重層的なサイド攻撃を何とか抑えていた。攻撃では、前がクレメンスなのでそのまま縦には出さず、出来るだけ深い位置でポストプレイが出来るように慎重なビルドアップが目立った。さすがにブンデス公式に載っているインタビュー動画ではお疲れの様子だった。それにしても、頭でっかちな攻撃ばかりをしようとする代表メンバーにあって、この内田の冷静さはある意味本当に貴重である(笑)。