ツール・ド・フランス2013 第6・第7ステージ

第6ステージは完全な平坦ステージで、第7ステージもゴール前は平坦になっている一応はスプリンター向けのコースだったのだが、最強スプリンターであるカヴェンディッシュにとっては受難の2日間になっちゃいましたね。
プロヴァンスを走る第6ステージは、ミストラルという南仏特有の強烈な南風が吹き、過去のツールでも何度か集団が中切れを起こして展開を荒らした地域。そこで何とカヴェンディッシュは落車してしまい、しかもチームメイトがそれに気づかずなかなか集団に追いつくことが出来ず、単独で力を使い果たしたためにスプリントで伸びずに4位に終わり、ゴール後のチームバスの中では大荒れだったそうな。
そして第7ステージは、コース中程の2級山岳でカヴェンディッシュら有力スプリンターが遅れてしまい、そこから何とかアシストがメイン集団に追いつこうと頑張ったのですが、それをチャンスと見たサガン擁するキャノンデールチームが追いつけさせまいと引っ張り、後続のオメガファーマ・クイックステップやロット・ベリソルチームが疲弊しすぎる事を恐れて監督が追撃をストップさせ、そこでカヴェンディッシュも当然ギブアップになってしまいました。
ステージのゴールを先頭で切ったのは、ようやくと言っていいペーター・サガン。キャノンデールチームの努力にきっちり応える勝利を揚げ、ポイントでも2位に2倍近い差をつける圧倒的なリードを手にしました。今後もあまり完全な平坦ステージが多くないことを考えると、もうポイント賞はリタイヤでも無い限りは盤石ではないでしょうか。
さて、今日はいよいよ今大会初の頂上ゴール、アクストロワドメーヌ。フルーム、コンタドール、エヴァンスら優勝候補の争いと、フランス期待のロランの山岳賞狙いなど見どころ満載。気候も含めて熱い夜になりそうですね!