「吉田にミスは無くても4失点」イングランド・プレミアリーグ ニューカッスル-サウサンプトン

前節はシティに勝利し、残留争いのライバルに対しても自信を持って臨んだはずのサウサンプトンだったが、蓋を開けてみれば2-4で完敗し、再び降格圏まで勝ち点3の位置にまで落とされるはめになった。
試合開始わずか4分に、アーリークロスをランバートが落とし、詰めたシュナイデルランが上手くコースに流しこんで先制点を挙げた時には、これはサウサンプトンの試合になるかなと思ったのだが、シセ、シソコ、グフランというフィジカル自慢の選手を並べるニューカッスルの重戦車のような攻撃に、サウサンプトンのサイドが決壊してしまった。
まず33分にコークが中盤でパスミス、それを拾ったグフランのドリブルをコークが抑えきれず、シュートをいったんはGKボルツが弾いたもののこぼれ球をシソコに押し込まれてしまう。そして42分にはGKからのFKをショーがグティエレスと競り合ってかぶってしまい、シセに強烈なドライブボレーを叩きこまれて逆転されてしまう。
サウサンプトンは、劣勢の中でも後半5分にロドリゲスのクロスを中でランバートが上手く合わせてしぶとく同点に追いついたのだが、イエローを1枚もらっているショーに代えて送り込んだフォックスの起用が完全に裏目へと出てしまう。
67分にDFライン裏へのボールに反応が遅れ、慌ててクロスに体をかぶせたところで手に当たりPKを献上。79分には、左サイドを破られてのクロスをクリアしようとして目の前のホーイフェルトにぶち当ててオウンゴール。これで勝敗はあえなく決してしまった。
吉田自身は、読みも鋭くヘッドでもほぼ競り勝ち、イエローは1枚もらったがほぼノーミスで文句の無い出来だったのだが、他の3人に足を引っ張られまくった。クラインとショーはフィジカル的に無力で、ホーイフェルトはOGの責任は無いとは言え、終始変な余裕を見せた軽いプレイで安定感を欠いていた。ララーナとロドリゲスはサイドの劣勢に引っ張られて存在感が薄く、スピードがあるパンチョンを控えにしたのも裏目に出た。
まあ、もともとニューカッスルはフランス勢を中心に一線級の代表選手を揃えているわけで、選手層から言ってもこの位置にいるはずがないチームだし、采配は裏目、運にも見放されていたのでこの結果は仕方ない。気持ちを切り替えて、次の本番であるホームでのQPR戦に準備するだけだろう。難しいところだが、そろそろホーイフェルトに代えてフォンテを復帰させ、フォレンをフォックスの代わりに帯同させたほうがいいんじゃないかと思うんだけどねえ・・・