「強すぎると言うより堅すぎる」ドイツ・ブンデスリーガ第22節 ヴォルフスブルク-バイエルン・ミュンヘン

まあ、こういう試合ほど感想を書くのが難しい事は無いよね・・・(苦笑)
と、つい愚痴ってしまうぐらいにバイエルンの守備の堅さがとにかく凄い。前のシーズンまでは、中盤から後ろが硬くて前線はリベリ、ロッベン、ゴメスなどの個人能力で勝負、という感じだったんだけど、かつてヴォルフスブルクで長谷部の同僚だったマンジュキッチはとにかく守備で良く走るし、今のバイエルンでは守備免除のポジションがリベリだけになってしまっている。
さらにバイエルンにおいて何気に非常な強みになっているのがSBで、ラームは言うに及ばずアラバも今や世界で5本の指に入るぐらいの堅実性を身につけており、レアルやバルサ、マンU、シティであっても両方のSBにここまで盤石な人材を揃えているところがない。そしてGKにはノイアーが控えているのだから、どんだけの数のフィルタを装備しているんだという話である。
そういうチームが相手であれば、とにかく先取点を与えずにひたすら耐え抜き、カウンターからのワンチャンスやセットプレイで1点をもぎ取って逃げ切るという戦略しかやりようが無いのだけど、前半36分という時間であっさりセットプレイでやられてしまったのではどうしようもない。その時点でノーチャンス。
そんな中で長谷部は地道で粘り強い守備でリベリを自由にさせず、ただ守るだけではなくてタイミングを見ては果敢にオーバーラップを仕掛けるなど、クロスの精度には物足りないところはあったにせよ自分のやれる事はやったという感じ。今は先発する機会は少なくなってしまっているけど、この試合での働きを見れば結構アピールになったのではないだろうか。